ではそういうことで話を進めていきます。本作の最大の特徴は何といってもオリジナリティあふれるバトルシステム。主人公のアランは相棒のムラサメと共に悪鬼(ヴァサーゴ)に立ち向かうわけですが、実際に戦うのはムラサメであり、アランはムラサメに指示を出す役目を担っています。

 

バトル画面の下部に鎖が見えます。これはムラサメを駆るための"手綱"であり、指で左右に動かすことができます。画面上部の青、緑、黄色、赤という4色のゲージは、ムラサメの戦闘モードを表しています。この画面だと緑色のエリアにカーソルがあり、鎖もほんのりと緑の光をまとっています。鎖を左にスライドするとこのカーソルが青いエリアへと動き、逆に右へ動かすと赤いエリアへと向かって動くのです。

 
 

ムラサメの行動は、このカーソル位置の色によって変わります。青は回復とガード、緑色は物理中心の中威力攻撃、黄色は魔法中心の強威力攻撃となります。それなら常にカーソルは黄色でいいのではと思われるかもしれませんが、そうはいきません。なぜなら黄色の隣にある赤いエリアにうっかりカーソルを移動してしまうと、ムラサメが暴走してしまうからです。実はこのムラサメ、決して主人公に心を許しているわけではなく、それどころか虎視眈々と主人公を喰い殺す機会をうかがっており、それを主人公が特殊な力と鎖で何とか制御している状態なのです。相棒にして敵――この関係性は何だか「うしおととら」みたいで面白いですね。カーソルは放置しておくとムラサメが赤いエリアへ近づけようと動かしてくるので、様子を見ながら微調整し続ける必要があります。一気にグッと動かしてしまうと勢い余って赤エリアに突入してしまうのでご注意を。