主人公は戦闘を繰り返してレベルアップする他、装備とアビリティを交換することでパワーアップしていきます。先ほど戦闘画面にあった4色のエリアは武器によってそれぞれのスペースの大きさが異なります。青が広ければより守備的、黄色が広ければより攻撃的といえます。逆に赤が広いと暴走の危険性も増しますので、攻撃力だけでなくエリアの配分も考えて最適な武器を選びましょう。

アビリティはCPと呼ばれるポイントを消費して覚えていくことができます。アビリティには覚えるためのルートがあり、主人公をどう育てるかはプレイヤーにかかっています。ファイナルファンタジー10をプレイしたことがある人なら、スフィア盤を思い浮かべてもらうとわかりやすいと思います。

なおここで覚えたアビリティはセットすることで力を発揮します。たとえば「フレイム」は、黄色エリアにカーソルがあるとき発動し、炎の力で敵に大ダメージを与えられる魔法です。どのアビリティをつけるかで戦闘の難易度はがらりと変わります。

 

オリジナリティあふれるバトルシステムや美しいグラフィックなど、本作はスクエニらしさがつまった意欲作だと思います。ソーシャルゲーム全盛期にこれだけの大作RPGをぶつけてきたスクエニには敬意を表しますが、ただ気になるのは課金アイテム要素。

売られているのは経験値やCPを倍増させるアイテムで、これがなくてもまぁ進めることはできるのですが、その場合レベル上げやCP稼ぎがかなり面倒になります。個人的な印象ですが、本作は課金を前提にしてバランス調整されている気がします。そもそも全章を一括購入した時点で1800円支払っているわけですから、本来は課金なしでも快適に進めるバランスであるべきでしょう。世界観やシナリオ、音楽、グラフィックなどは個人の好みがあるので一概に良し悪しは断定できませんが、この課金のやり方に関しては大きなマイナス点だと思います。

ゲーム自体はスマホのRPGとしては最高峰のクオリティを誇っているだけに、残念でなりません。とはいえ現段階でのスクエニの本気が伺えるアプリであることは間違いありませんので、気になる方は無料部分だけでも遊んでみてはいかがでしょうか。

 

投票受付中!

関連リサーチ
スクエニのiOS向けゲーム、買ったのはどれ? [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/8103 ]

やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ