USBメモリ、16GBが容量別トップに、『ドラクエ10』発売効果でシェア急上昇

2012.8.11 16:30配信
ホリの公式ライセンス品「ドラゴンクエストX USBメモリー」

自宅の複数のPCや、自宅と学校・会社などのPCとの間でデータをやりとりする際に便利なUSBメモリ。活用されはじめた当初は、128MB、256MBといったいまとなっては非常に容量の少ない製品が売れ筋だったが、価格の下落に伴い、売れ筋は512MB、1GB、2GB、4GBと徐々に大容量化し、用途に合わせて気軽に何本も買えるようになった。利用できる機器も、PCだけではなく、USBポートを備えたBD/DVDプレーヤー、カーオーディオ、ゲーム機など多岐にわたっている。

量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、2011年は、4GB(50.2%)、8GB(26.2%)、2GB(12.1%)、16GB(9.4%)、32GB(1.8%)の順に売れていた。2012年1月~7月までの累計では、4GBと2GBの構成比が下がり、代わりに16GBと32GBが拡大し、4GB(41.4%)、8GB(29.1%)、16GB(18.0%)、2GB(6.3%)、32GB(4.8%)の順だった。しかし、直近の7月第5週(2012年7月30日~8月5日)は、7月までの累計では3番手だった16GBが4GB、8GBを抑え、シェア38.3%で容量別販売台数1位になった。

カラーや容量ごとに別々の製品としてカウントした機種別ランキングでも、16GBモデルが1位から3位までを独占。トップ10内には、16GBモデルが合計5モデル入った。要因は、8月2日発売のWii用ゲームソフト『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン(ドラクエ10)』といっしょに買い求めた人が多かったからだろう。他の容量がほぼ横ばいのなか、16GBのみ販売台数が前週の2倍以上に増えたこと、その結果、構成比が前週(7月23~29日)の21.0%から38.3%へ、17.2ポイントも急上昇したこと、さらに、機種別ランキングの3位にスクウェア・エニックスの公式ライセンス品「ドラゴンクエストX USBメモリー」がランクインしていることから、『ドラクエ10』発売の影響だと思われる。

●『ドラクエ10』は16GB以上のUSBメモリが必須 動作確認済みなら何でもOK

2012年1~7月の累計でのUSBメモリの税別平均単価(以下、すべて税別)は1098円。容量別に集計すると、4GBは756円、8GBは1086円、16GBは1490円、32GBは2874円、64GBは8294円で、32GBまでは、容量が大きいほうが1GBあたりの単価は安い。

スクウェア・エニックスの人気PRG『ドラゴンクエスト』シリーズの最新作『ドラクエ10』は、シリーズ初のオンライン対応ゲームで、ブロードバンド対応のインターネット接続環境と16GB以上のUSBメモリが必須だ。任天堂は、数量限定で、USBメモリ付きパッケージ(Wii USBメモリー同梱版)、Wii本体とソフト、USBメモリなどをセットにした『ドラゴンクエストX Wii本体パック』も販売している。

『ドラクエ10』のソフト単体(通常版)の価格は6980円で、USBメモリ付きパッケージは封入特典付きで8980円。単純に価格を比較すると、ソフトとUSBメモリを別々に買ったほうが安く済む。USBメモリの価格は、製品や販売店によって差があり、一概には言えないが、これから『ドラクエ10』を購入する予定の方は覚えていて損はない。なお、使用するUSBメモリは、動作確認済み製品を推奨しており、動作確認済みUSBメモリは、公式サイト経由で各社のウェブサイトで確認できる。手持ちのUSBメモリが対応していれば、それを利用してもいい。

ちなみに、7月第5週のUSBメモリの機種別ランキングで1位を獲得したエレコムのスタンダードUSBメモリ「MF-HSU216GBK」、2位のバッファローの「RUF2-WB16G-BK」の平均単価は1000円前後で、3位に入ったホリの公式ライセンス品「ドラゴンクエストX USBメモリー(HWI-50)」の価格(税込み2480円)比べるとかなり安い。ただ、公式ライセンス品は、USBメモリ本体に人気モンスター「スライム」と「ドラキー」を描いたオリジナルデザインを採用し、封入特典として『ドラクエ10』ゲーム内アイテムコード「ドラキーTシャツ」がついた特別仕様になっており、価格以上に、コレクタ―アイテムとしての価値は高いだろう。

●16GBの販売台数増は一過性の現象? 今後の売れ行きが鍵を握る

筆者は、移植・リメイク版を含め、ナンバリングタイトルは、『7』と『8』を除いてすべてプレイしている『ドラクエ』シリーズのファンだ。特に前作『9』は、かなりはまり、主に通勤時間と空き時間を活用し、トータル数百時間もプレイした。しかし、最新作『10』は、まだ購入していない。オンライン対応ゲームになって、別途利用料が必要なうえ、据え置き機のWiiでは、通勤中にできず、プレイする時間がほとんど取れないと判断したからだ。

まったく興味がないわけではなく、購入者の反応や感想を見てから決めようと思っている。同じ理由で、様子見しているゲームファン・ドラクエファンは少なくないだろう。『ドラクエ10』効果で一気に跳ね上がった16GBのUSBメモリの販売台数が今後も高い水準を維持できるかどうかは、オンライン化で、発売前から賛否両論が巻き起こっている『ドラクエ10』の発売後の評価にかかっているともいえる。今後、評価が高まってユーザーが増えれば、USBメモリはもちろん、Wii対応USBキーボードや無線LAN機器などにもプラス効果が波及していくだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

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