水辺のレジャーの注意点

では、海や川、プールでの事故やトラブルを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか? 次に、東京消防庁サイト「河川やプール等での水の事故を防止しよう」を参考に、注意点をまとめます。

  • 子どもに水遊びをさせる際は、必ず保護者が付き添い、短い間でも子どもから目を離さないようにする。
  • 子どもの体調が悪そうなときには水遊びさせない(大人も、体調不良時や飲酒後は泳がない)。
  • 海や川では、天気が悪いときや、悪天候が予測されるときには遊ばせない。バーベキューやスイカ割りなどの海岸や川岸でのレジャーも中止に。
  • 海や川では、ライフジャケットを着用させる。

ライフジャケットとは、水に浮かぶ素材を使ったベスト型の救命胴衣のこと。海や川に出かける予定があるなら、スポーツ用品店などで家族の人数分購入しておくといいでしょう。

夏の風物詩「花火」でやけど、失明することも!?

水遊び以外の遊びにも、危険は潜んでいます。たとえば、花火。

特に線香花火に代表される手持ち花火は、小さな子どもも楽しめるため、夏になると、週末の夜に家族で楽しむ家庭も多いでしょう。

国民生活センターが公表している情報によると、花火による事故で、もっとも多いのはやけどですが、中には打上げ花火が目を直撃して失明するというケースもあるそうです。

原因としては、花火の使い方に問題があるケースが多いとのこと。また、小さな子どもが、火の熱さや花火の特性を知らないために事故が起こることも考えられるといいます。

筆者の周囲でも、線香花火が子どもの足に落ちてやけどしてしまった!という話をよく聞きます。火をつけるのに使うロウソクのロウが溶けて子どもの足に落ちたという話も聞いたことが…。

さらに、1、2歳の子だと「キレーイ!」なんて言いながら、花火の火を直接手でさわってしまうこともあるようです。

対策としては、まず「消火用の水を用意する」「マッチやライターで火をつけない」「風の強い日に遊ばない」といった花火の製品パッケージに書かれている基本的な注意書きをちゃんと守ること。

小さな子どもには、「さわったら熱いんだよ」「花火は人に向けちゃダメ」「火が途中で消えても、絶対に覗き込まないように」などとよく言い聞かせた上で、大人がしっかり見守ることが重要でしょう。

夏の車内での熱中症に要注意!

家族で自動車に乗って買い物やレジャー施設に行くとき、気をつけたいのが車内で起こる熱中症。

夏場の車内は、温度が上がりやすいので、短時間でもエアコンをかけずに車内にいると、熱中症になって、めまいや頭痛、意識の低下などの症状が出ることがあるといいます。(参照:東京消防庁「熱中症に注意!」)乳幼児なら、熱中症が命に関わることもあります。

もちろん、「車内に子どもを置いて行かない」というのは常識です。

ただ、ママが置き去りにするつもりがなくても、ママが後部座席を開けるために車を降りた一瞬の隙に、子どもが勝手に中からロックをかけてしまう…なんてケースもあるのだとか。車から降りるときは、必ず鍵を持っているか確認しましょう。

以上、さまざまな夏ならではの遊びやお出かけ時の注意点をご紹介しました。小さな子どもにとっては、海や川はもちろん、家庭のビニールプールでの水遊びでさえも、非日常の大冒険なんですよね。

ママ、パパ、ママ友、おじいちゃんおばあちゃんなど、その場にいる大人同士で協力して子どもをしっかり見守り、重要なポイントやルールを守りながら、夏を楽しみましょう。

 

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。