どっさり出された、子どもの夏休みの宿題。塾からの宿題もあるし、だからといって未提出では親も子も担任に叱られてしまう……。

そんなとき、「宿題に追われる子どもが可哀想」と考えて、宿題代行業者に依頼したくなるママもいるようです。

このサービス、あなたは賛成派?反対派?

夏になると登場する宿題代行サービス。宿題には算数、国語のプリントだけでなく、絵日記や自由研究もあります。夏休みだけでなく、続いてやってくる冬休み、春休みのために宿題代行の予約をする家庭もあるというのには驚きです。

せっかくの夏休みなのに、こんなサービスがあるほど宿題に追われている子が多いことに対して疑問を感じてしまいます。

今回はこの宿題代行サービスの是非と、それが求められる背景について『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』の著者の立石美津子が考えてみます。

宿題代行業とは

「学校の勉強よりも、進学にダイレクトに役立つ塾での勉強を優先させたい親子」が主に利用しているようですが、どっさり出された宿題を前に「途方にくれてしまった親子」の利用も少なくないようです。

自由研究の代行は1万5000円、作文の代行は400字詰め原稿用紙1枚5000円といったように、お金を払って宿題を片付けてもらうサービスです。

宿題の意味

宿題というフレーズを聞いて、良いイメージを持つ人はあまりいません。「面倒なもの」「できればやりたくない」そんな印象がありますよね。

でも、そもそも、宿題って何のためにあるのでしょうか。

子どもは大人になり自立していく上で必要な学力や様々な知識を学校で学んできます。でも、授業で受けてわかったような気がしていても、自宅に帰ってから復習、つまり“再生的学習”をしなければ学力として定着していきません。

40日近くある夏休み中に、4月から7月まで学校で習ってきた内容に一切触れることなく遊び呆けていたら、記憶から飛んでいってしまいます。けれども、そのことを自分自身でわかっていて「今まで勉強したことを忘れないように」と自主的に勉強する子はあまりいません。

そのため、担任の先生から強制的に夏休みの宿題が出ます。

でも、塾の夏期講習に通う子もいます。そうなると塾からの宿題もあります。それぞれの大人サイドが良かれと思って出している宿題も、結果的に一人の子どもに与えられる学習量が多すぎると子どもが追い詰められてしまいます。

先に述べたように、本来、宿題とは学んだことを定着させるために家庭で行うもの。紛れもなく自分の学力向上や、自分の未来を切り開くための力をつけてくれるものです。

けれども、その量が膨大で我が子が苦しんでいると、見るに見かねておかしな解決法を選択する親が出てくるのですね。

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