(左から)車いすテニスプレーヤーの船水梓緒里選手、錦織圭選手、小学生たち

 プロテニスプレーヤーの錦織圭選手が19日、都内で行われた「『LIXIL 錦織チャレンジ』~ユニバーサルテニス体験~」に登場。小学生24人を対象にテニスレッスンやエキシビションラリーを行った。

 イベントの前半では、車いすテニスプレーヤーの船水梓緒里選手をスペシャルコーチとして迎え、小学生たちが「競技用車いす体験」を実施。続けて、錦織選手がサプライズで登場すると、集まった小学生たちは、驚きと緊張のためかやや固まってしまった。錦織選手から直接フォームの指導を受けると徐々に緊張がほぐれていったようで、「うまいね~」「ナイスショット!」などと声を掛けられると、うれしそうな表情に。最後は「楽しかった」「(錦織選手は)すごかった」と声を弾ませるなど、世界的プレーヤーとの貴重なひとときを満喫した様子だった。

 この日、“股抜きショット”や得意技の“エアK”も披露して会場を盛り上げた錦織選手。途中、船水選手とエキシビションラリーを行った際は「すごい。全くミスんないですね」と驚いた様子。「僕も、車いすテニスはちょっとだけやったことがありますが、全然動けなくて10分ぐらいで断念しました。僕らは単純に足を動かしているだけですが、車いすテニスの人は、頭も手も使っているので、頭がよくないとプレーできない」と船水選手の動きに圧倒されていた。

 全てのメニューを終えた錦織選手は充実の表情で「楽しかったです。みんなうまかったですね」。船水選手には「トレーニングや練習は大変だと思うけど、ナンバーワンを目指して頑張ってください」とエールを送り、小学生たちに向けても「夢を持って頑張ってね」と優しく呼び掛けていた。