もはや夏の風物詩!? 体ごと楽しめる『ドラムストラック』が上演中

2012.8.17 15:29配信
『ドラムストラック』舞台より 『ドラムストラック』舞台より

2008年の初来日以来、毎夏に上演される公演はすべてソールドアウト。すでに夏の風物詩との呼び名も高い『ドラムストラック』が8月15日、東京・天王洲の銀河劇場で開幕した。

『ドラムストラック』チケット情報

今年もホットでハートフルな舞台を繰り広げている『ドラムストラック』。劇場に入ると目につくのは、木の棒を縦に組んでぐるりと取り囲んだステージに、アフリカンドラムのセット。そしてポップスなどで使われる普通のドラムセットとパーカッションだ。驚くのは、客席一つひとつに置かれた“ジェンベ”と呼ばれるアフリカンドラム。南アフリカで生まれ、2005年にオフブロードウェイに進出して大人気を博したという本作の魅力は、なんといってもキャストと観客の一体感だ。

ステージにスポットが当たると、登場したのは白い民族衣装に身を包んだ女性キャストのタイニー・モディセ。ヴェンダ族の伝統音楽だというリズムが刻まれると、リードパイプに合わせて他のキャストがアフリカンダンスを踊りながら現れる。遠いアフリカの音楽なのに、そのリズムや歌声は母なる大地や動物たちの息吹を思わせ、たちまち開放的な気分になってしまうのが不思議だ。

続いてタイニーがファシリテーター(ガイド役)になり、観客もさっそくジェンベにトライ。とはいえ難しいことは何もなく、簡単な英語と日本語、さらに指で「1、2」とジェスチャーを交えてこちらを無理なく誘導してくれる。人なつこい笑顔とふくよかな体型で弾むように踊るタイニーがなんともチャーミングで、気づけば客席の老若男女はジェンベに夢中になっている。演奏といってもステージの歌声とドラムに支えられたそれは、いたってシンプル。次第にヒートアップした会場全体で最後の音を一気に決めた時には、ここでしか味わえない爽快感があった。

そんな楽しさがある一方で、大きな月をバックに神秘的な歌声が響き渡る場面では、心がほぐれてゆくような癒しを感じたり、闘いを表すというズールー族の雄々しいダンスに目が釘付けになったりと、アフリカの多面的な魅力もたっぷりと堪能できる。民族音楽だけでなく、平和運動に尽くした“南アフリカの父”ネルソン・マンデラへのトリビュートのコーナーや現代のロックのコーナーでは、ジャクソン5を思わせるポップスに気持ちよく体を揺らすひと幕も。夏だからこそ体ごと経験したい、ノンストップの90分である。

公演は8月26日(日)まで。なおチケットぴあでは5周年限定オリジナルグッズ付チケット及び当日引換券を発売中。

取材・文:佐藤さくら

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