アフレコに挑戦する松雪泰子

女優の松雪泰子が18日、都内のスタジオで米アクション映画シリーズの最新作『ボーン・レガシー』日本語吹替え版のアフレコを行った。全世界で約1000億円を超える大ヒットを記録した『ボーン』シリーズ3部作の裏側で同時進行していた新たな陰謀を描いた新章。松雪は、ジェイソン・ボーンをしのぐ“最強の暗殺者”アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)と行動を共にする女医のマルタ(レイチェル・ワイズ)の日本語ボイスキャストを務め、ハリウッド実写作品の吹替えに初挑戦している。

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アーロンとの出会いを機に突然、巨大権力との攻防戦に巻き込まれるという役どころに、「置かれている状況があまりに違うので共通点はないかもしれませんが、意志が強くて職務を全うするというところは共感できる」と松雪。「ワイズさんが心理的に揺れる女性を、低いトーンで繊細に演じているので、それを声だけで表現するのは難しかった。口の動きに合わせ、間を取ったり、呼吸を入れるのも苦労しました」と振り返った。

主人公・アーロンのような“強い男”については「肉体的に強いのは頼もしいですが、それよりも精神的に強い人がいいですね。何事にも動じない強い精神力と、常人を超えた知能、体力、優しさを兼ね備えているのがアーロン。もし目の前に現れたら? マルタのようについて行ってしまうかもしれませんね」。見どころは「『ボーン』シリーズならではのアクション」と断言し、「字幕版で俳優さんの声とストーリーを楽しんだ後、吹替え版で大画面に集中してアクションを楽しんでもらえれば」とアピールした。

今回「レイチェル・ワイズと同じく演技派で実力のある女優であり、マルタという美しくて知的な医師のイメージにぴったり」という理由で、マルタ役に抜てき。関係者によると、予定時間の半分ほどでアフレコが終了してしまうほどスムーズな収録だったのだとか。現場スタッフからは「セクシー過ぎる」と感嘆の声ももれたそうだ。今月開催されたジャパンプレミアでは、松雪はレナーと対面し「美しすぎて、声だけの出演はもったいないね。彼女が敵を演じてくれるなら、僕はボコボコにされてもいい」(レナー)と太鼓判を押されている。

『ボーン・レガシー』
9月28日(金)より、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー

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