オート株式会社の人気商品「スマイルガチャック」

バラバラの用紙をひとつにまとめる、「綴じる」という行為。毎日の仕事や生活の中でとても大切な事と私は考えます。複数枚の書類を綴じることによって分類や整理が行われ、レポートでは読む順序が定義され、そこに物語が書かれていれば一冊の本が出来上がります。

多くの子供たちがホチキスやバインダー式のノートに興味を持つのは、製品自体のメカニカルな部分に魅力を感じるだけではなく、綴じられることによって紙の振る舞いが一気に変化し飛躍する、その驚きも理由のひとつになっているのではと思ってみたりもします。

「ダブルクリップ」用紙を綴じている時にはハンドル部分をたたむことができる。
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文房具のレベルに話を戻しましょう。用紙を綴じる枚数によって最適な「綴じツール」には多少の違いが出てきます。昔は選択肢が少なくて、2~5枚ならゼムクリップ、10枚程度ならばホチキス、それ以上ならば大型の針を採用するホチキスか、ダブルクリップを用いることに。私は理系の学生だったので物理や機械系の30枚近いレポートの提出では、2穴パンチで綴じ穴を開け、綴じヒモやファスナーと呼ばれる大きめの金具を使って束ねていました。