「オート株式会社・高橋代表取締役(写真中央)とともに」

和田:「本日はお忙しいなか、ありがとうございます。私にとってオート社と言えばボールペンの老舗という印象。なによりまずはボールペン関連の近況をお教えいただけますでしょうか。」

社長:「オートでは極細のペン先を備えた油性ボールペン『ニードルポイント』シリーズが好調です。また国内外の多くのメーカーに替芯や筆記具のメカニズムをOEM(相手先ブランド供給)しており、皆さんの知られていないところでオート社の製品が活躍しています。最近はフリーインクと呼ばれる、低い粘度でサラサラ軽く・濃く描けるインクのシリーズが世界的なヒットになっています。オートでは『グラフィックライナー』という商品名です。」

和田:「スマイルガチャック等が人気ですね。これら新製品について、なにかエピソードはありますか。」

社長:「オート社ではいま男性向け・女性向けと明確に分けて商品開発をする新しい方向づけがあり、スマイルガチャックのシリーズもその流れを汲んだ製品です。一見するとガチャ玉に顔を付けただけと思われるかもしれませんが、実際にはクチの部分が用紙に引っかからないよう、目で見ても判別できないほど繊細な湾曲加工を施すなど実用化への工夫が重ねられています。また、カラーのガチャ玉は自動機ではなく人の手によって丁寧に塗装されています。」

和田:「オートさんの今後についても教えてください。」

社長:「さきほど申し上げた、男性・女性、それぞれに向けた明確な商品ラインアップを進めることがひとつ。もうひとつは(商社とは違う)社内に生産設備を備えた文房具メーカーとして、今後も独自性のある製品作りをめざしてまいります。」

和田:「本日はどうもありがとうございました。」

そもそも皆さん、オートというメーカーをご存知でしたでしょうか?国内外の筆記具をそっと静かに、けれども確かな技術で支えている筆記具のメーカー。痛快な綴じツール「ガチャック」の先駆者。文房具店に立ち寄りましたら、売り場でまずはオート(OHTO)の名前を探してみてください!


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【関連リンク】
オート スマイルガチャック(中 ホワイト)
[ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005HTBA76/urepi-22/ref=nosim/ ] 
オート株式会社 公式サイト [ http://www.ohto.co.jp/ ]

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わだ・てつや 東京小猫商会:文具部1号、コモノ部3号。文房具サイト「ステーショナリープログラム」主宰、ウェブショップ「信頼文具舗」店長。著書「文房具を楽しく使う」シリーズ(早川書房刊)ではノートや筆記具を趣味として楽しむための基礎的な知識を提供。近年の文房具人気を支えるリソースのひとつとなっている。その他、商品開発・ブランディング等のコンサルティング、講演、イベントプロデュースなどを行っている。 ブログ公式HP 

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