米マカフィーは、現地時間の6月25日、10代の若者のオンライン活動に関する調査結果を発表した。

調査は、米国の調査機関TRUが実施。13~17歳の若者1004人と10代の子どもをもつ親1013人を対象に、今年5月4~29日にオンラインインタビューを行い、ティーンエイジャーのオンライン上の習慣、行動、興味、ライフスタイルを調べた。

若者がアクセスした主な危険なサイトは、暴力シミュレーションサイトが43%、性的な話題を扱ったサイトが36%、ヌードコンテンツやポルノサイトが32%など。約半数の親が、自分の子どもがオンライン活動のすべてを親に話していると信じているが、親の知らないところで個人情報や大胆な写真をネット上に投稿するなどの危険を冒していることがわかった。2010年の調査では、「自分のオンライン活動を親に秘密にしている」という回答が45%だったが、今回の調査では70%以上が親の監視から逃れる方法をみつけて秘密にしていた。

若者が親を欺く手口は10種類で、ブラウザの履歴を消去する(53%)、親が部屋に入ってきたときにブラウザを閉じるか最小化する(46%)、インスタントメッセンジャーや動画を非表示または削除する(34%)、嘘または詳細を伝えない(23%)、親が調べないコンピュータを使う(23%)、インターネットが利用できるモバイルデバイスを使う(21%)、プライバシー設定を使用して友人以外は特定のコンテンツを表示できないようにする(20%)、プライベートブラウジングモードを使う(20%)、親に知らせない秘密のメールアドレスをつくる(15%)、ソーシャルネットワーク専用に架空または偽のプロフィールをつくる(9%)が挙げられる。

さらに、若者が映画や音楽の海賊版のダウンロードやアップロード、ソーシャルネットワークのアカウントのハッキング、他人の電子メールへの不正侵入などの違法行為に関わっていることや、携帯電話のインターネットを使ってカンニングしていることも判明。そのほか、ソーシャルネットワークで友だちとケンカになるなど、不快な思いを経験している実態が明らかになった。

子どもを守るために、保護者機能の設定や、電子メールやソーシャルネットワークのパスワードの入手、コンピュータやモバイルデバイスの撤去、常時監視するロケーションベースのデバイス利用など、監視の目を強める親が増えてきている。しかし、テクノロジーに追いつかないことなどから、23%の親がオンライン行動を監視できていないと回答した。