デジタルで舞台芸術を捉える。映画『Pina…』の舞台裏が明らかに

2012.8.22 16:31配信
『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』 (C)2010 NEUE ROAD MOVIES GMBH. EUROWIDE FILM PRODUCTION

名匠ヴィム・ヴェンダースが、2009年にこの世を去った天才舞踊家ピナ・バウシュが遺した軌跡を捉えたドキュメンタリー『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』のブルーレイ/DVDが24日(金)にリリースされる。コンテンポラリー・ダンスの世界を、ドイツの映画作家が撮影した本作。撮影現場では最新のデジタル技術が駆使されていたようだ。

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本作は、舞踊界、演劇界に多大な影響を与えたピナ・バウシュの世界を捉えた作品で、ブルーレイ/DVDは2Dでの収録だが、劇場公開時はデジタル3Dで上映され、大きな話題を呼んだ。さらにヴェンダース監督はピナの作品を、ダンサーしか見ていなかった視点、さらに観客もダンサーも見たことのなかった視点から捉えることに力を注ぎ、その映像美に多くの賛辞が寄せられた。

このほどリリースされるブルーレイ/DVDの特典ディスクに収録されているメイキング映像には、ヴェンダース監督らスタッフが、ダンサーたちのパフォーマンスを収録する場面が登場する。現場に持ち込まれたのは最新のデジタル3Dカメラと、微妙な動きまで実現可能な撮影用クレーン、そして小型軽量カメラだ。彼らは、通常の映画撮影のようにカット毎にカメラを止めることをせずに、ダンサーたちに舞台と同じように演じてもらい、クレーンを用いてカメラをステージ上で動かしてダンサーの目線を記録し、さらに自在に操作することで、まだ誰も見たことのなかった視点からピナの芸術を記録した。また、ソニー製の最新カメラHDC-P1を手にしたクルーがダンサーたちに肉薄することで、客席からは見られなかった細やかな表情や、身体の動きを捉えることに成功している。

フィルムカメラは物理的な制約から1度に20分ほどしか連続して撮影することができない。しかし、ヴェンダース監督は長時間撮影できるデジタルカメラの特徴を活かして、ダンサーたちの緊張感や感情を途切れさせることなく、ピナの芸術を映像化した。本作は、公開時に映像の美しさについて言及する記事や感想が多く出たが、その秘密と舞台裏はブルーレイ/DVD収録のメイキング映像で存分に堪能できる。

『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』コレクターズ・エディション
ブルーレイ 6825円(税込)
DVD     5985円(税込)
8月24日(金)発売
発売元:ギャガ 販売元:ポニーキャニオン

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