小堺一機 (撮影:源 賀津己) 小堺一機 (撮影:源 賀津己)

小堺一機が自らの笑いへのこだわりをギュッと凝縮させた、毎年恒例の舞台『小堺クンのおすましでSHOW』が、8月31日(金)より、東京グローブ座にて上演される。『サツ アカデミー』と題した第1部では、警察予備校を舞台にした100minシアターで、日替わりスペシャルゲストも登場する。第2部では、歌とトークのおすましバラエティーSHOWを展開する。初日を目前に控えた稽古場で、舞台にかける意気込みを小堺に語ってもらった。

小堺クンのおすましでSHOW 27チケット情報

ファンの間では“おすまし”の愛称で知られる本作も、今回ですでに27回目。スタート直後は「そんなの無理!イヤだ~」と思っていた舞台だが、だんだん「何だかおもしろくなってきて」、今では「夏のお祭りみたい」と言うほど小堺にとって欠かせないものとなっている。「もし来年も出来るのであれば、こんなことがやりたいってことが、グレムリンの卵のようにポンと出てくる瞬間があるんです。それが共演者だったり、バンドさんだったりの手を借りて、どんどん具体的になっていく。それってすごく贅沢だし、おもしろいことなんですよね」。

だからこそおすましは止められないのでは?と問うと、「そう、その言葉!」と目を輝かせる小堺。「つまりおすましは、かっぱえびせんみたいなものですよね。なんかあとを引いてしまうというか。別に僕のショーって、何のメッセージ性もありませんし。特に今回僕は、『ただモノマネがしたいだけでしょ?』ってツッコまれると思います(笑)」。

そう小堺が語る『サツ アカデミー』では、警察予備校を舞台に、小堺がさまざまな特別講師役を演じ分ける。小堺の得意とする人物もいれば、中にはどうにも不安な人物も……。「心配ですよね?僕だってこの人のモノマネはイヤなんですよ(笑)。でもこれは舘川(範雄)って作家が僕がイヤだなって顔をすると、逆にキラッとするんです(笑)」。

第1部、第2部ともにボリューム満点の内容。まさにそのショーは、一度食べたら止まらないクセになる味わいだ。「ここまでやってこられたのは、本当に皆さんに守られてきたからこそ。僕はただ、幼稚園の年少さんみたいなもので。まぁ要するに、成長してないんですね。でも成長したいとも思っていなくて(笑)。とにかく“おすまし”は、ストレス解消になって、しかも副作用が何にもない。頭空っぽになることは間違いないので、ポカーンとリセットしていただくには最高の舞台だと思います!」。

公演は8月31日(金)から9月9日(日)まで東京グローブ座にて開催。チケットは発売中。またスペシャルゲストに友近、中川家、イワイガワらが決定した。詳細は公式HPに掲載。

取材・文:野上瑠美子