ポール・ハギス監督の次回監督作『Third Person』に、豪華なキャストが集まりつつある。3つの違った話が平行して進むラブストーリーのようだ。

現在、出演が決定しているのは、ジェームズ・フランコ、ミラ・クニスのほか、リーアム・ニーソン、オリヴィア・ワイルド、ケイシー・アフレック。映画は、恋の始まり、真ん中、終わりなど、違った恋愛のステージにある男女たちを描く人間ドラマ。パリ、ローマ、ニューヨークを舞台に、別々の物語が平行して展開する。ハギス監督は脚本とプロデュースも兼任。撮影は10月17日、ローマでスタートの予定だ。

『クラッシュ』で監督デビューを果たし、作品部門と脚本部門でオスカーを受賞したハギス監督は、その後、『ミリオンダラー・ベイビー』『007/カジノ・ロワイヤル』『硫黄島からの手紙』などの脚本も手がけ、高く評価された。だが、監督第2作目の『告発のとき』、3作目の『スリーデイズ』は不振に終わっている。

この夏、北米で爆発的にヒットした『Ted』に出演したクニスは、今、キャリアが絶好調。次回作は来年公開のサム・ライミ監督作『Oz: The Great and the Powerful』だ。『オズの魔法使い』のプレクェルに当たるこのアドベンチャー・ファンタジー映画には、フランコも出演する。ニーソンの次回作は2008年にスマッシュヒットした『96時間』の続編。ワイルドはまもなく北米公開される『The Word』でブラッドリー・クーパー、ゾーイ・サルダナと共演する。

文:猿渡由紀