出版不況と叫ばれるようになって久しいが、日本はまだまだ“漫画大国”だ。正確なソースこそないものの、プロ漫画家の数は3千人とも5千人以上とも言われ、年間のコミック刊行数は約1万点、総発行部数は(年度によって異なるが)7億~9億部に達するという。また、総務省統計(平成20年)によれば漫画の市場規模は約5700億円、パソコンやケータイで配信される電子コミック市場は約450億円。さらにヒューマンメディアの調査によれば、漫画の海外市場は1200億円規模。……いずれも世界中に誇っていい、堂々たる数字ではないだろうか。

そんなわけで子供の頃から漫画に親しんできた私たち日本人だが、実際に“漫画が作られる現場”を目にする機会は少ない。そこで今回は、可能なかぎり無料または格安で漫画の制作過程を知る方法について調べてみた。