カラム(大国男児)

学園ラブコメディー『愛を歌うより俺に溺れろ!』で映画初主演を飾った人気急上昇中のK-POPグループ、大国男児のカラムが、「今までに観たことがない新しいカラムがいます!」と本作で新境地を開拓したことを報告するとともに、タイトルにちなみ「公開されたら“俺に溺れろ!”と1回言ってみます(笑)」とワイルドなパフォーマンスをファンに約束した。

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本作は、累計1000万部突破の大人気コミック「快感フレーズ」の新條まゆによる原作作品初の実写映画で、美少年のような女の子と美少女のような男の子が恋をする男女逆転ロマンスを描く学園ラブコメディー。男子校の姫と呼ばれる美少年・白石秋羅役を演じたカラムは、「子どもモデルをしていた小学生時代は髪の毛が長くて女の子によく間違えられていたから、自分でも合っているキャラクターだと思いました」と共通点を分析。また、ビジュアル面だけではなく、王子様扱いのボーイッシュな美少女・桜坂水樹(大野いと)へ大胆に想いを伝える秋羅と自身の内面も似ているという。「父の奨めで格闘技を習い始めて、強くなりました。それ以来自分のことを男らしいと思っているので、秋羅と似ていますね(笑)」。

恋愛に一直線で情熱的な秋羅は男子目線で観てもカッコいいが、実は演じた本人にとっても「カラムの新しい面を知ってもらえる」またとないキャラクターだったという。「僕は秋羅ほどカッコよくなくて、本当の自分はキラキラ、クリーミー系でもないです(笑)。彼を演じている僕を観て、男らしい姿を少しでも知ってほしかったですね」と本音を明かす。アイドルとしての魅力とは別に、カラム個人の男気に満ちた素顔も表現可能なチャンスだったのだ。「ファンの方々に言ったことはないけれど、カラムのことをより分かってほしくて(笑)。だからこそこういう映画に出て、インタビューでも伝えたかった。もっと好きになってほしいです」と目を輝かす。確かにスクリーンには誰も知らない熱いカラムがいる。

今後は俳優としても大きな飛躍を遂げたいと、最後にカラムは壮大な夢を打ち明けた。「時間が経っていろいろな経験をして演技ができるようになった時期に、ポン・ジュノ監督の作品に出てみたいです。人間の隠れている面を表現する素晴らしい監督だと思います」。同監督の作品にはバイレオンス描写も少なくないが、「そうですね(笑)。でも、今回の映画にもありましたが、アクションには自信があります!」と本人は意欲的だ。近い将来、美少女的なルックスはそのままに、秋羅のようにワイルドなセリフも使いこなす新生カラムに出会える日が来る? 「ステージではいつもかわいらしく、ちょっとふざけているような感じが多いのですけど、映画が公開されたら“俺に溺れろ!”と皆に1回言ってみますね(笑)」。

『愛を歌うより俺に溺れろ!』

取材・文・写真:鴇田 崇