■お値段は曜日と事前購入で差が出る!

JR東日本「普通列車グリーン車を利用できる路線図」をもとに筆者が作成
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JR東日本の普通列車グリーン車が走っているエリアを作成してみた。都心から北へは高崎線・東北線・常磐線、西へは総武線(快速)、南へは東海道線の電車が駆け抜けている。この普通列車グリーン車エリアの料金を整理しよう。

普通列車グリーン車の利用料金(グリーン券)は、距離別制となっていて、乗車区間の距離において50キロの前後で値段が分かれてくる。さらに平日と土日祝日とで価格が変わってくる。これを知って上手に使うと、グリーン車がグッと身近に感じてくる。

JR東日本の普通列車グリーン車の利用料金は、下記のようになる。
 

 
こちらが常磐線普通車。横に長いシート(ロングシート)が配置されている
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★車内で利用料金を精算すると
50キロまで……平日1000円 土日祝日800円
51キロ以上……平日1200円 土日祝日1000円

★駅で事前に利用料金を払うと
50キロまで……平日750円 土日祝日550円
51キロ以上……平日950円 土日祝日750円

つまり、駅などで事前にグリーン券を購入すると2割ほど安く、土日祝日はさらに約2割安くなるという仕組みだ。
 

そしてこちらが常磐線の2階建てグリーン車
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この「事前購入」は、SuicaなどのICカードにグリーン券購入のデータを記憶させる「グリーン車Suicaシステム」と、みどりの窓口などで磁気グリーン券を購入するタイプの2種類あるが、事前購入料金は変わらない。(が、乗車したあとにSuicaでグリーン券を購入したほうが"ちょっと快適"なのだけど、それは後述……)

だから、土日祝日の50キロ以内の移動でグリーン車を利用すると、"ツーコイン"という、ちょっとステキな喫茶店のコーヒー一杯ぶんの料金でグリーン車を利用できるというワケだ。

ちなみに、50キロという距離の目安は、東海道線の東京~大船間が46.5キロ、高崎線の上野~鴻巣間が46.7キロ、東北線の上野~東鷲宮間が48キロ、常磐線の上野~佐貫間が47.7キロ、総武線の東京~四街道間が46.9キロ、湘南新宿ラインの新宿~横浜間が35.5キロといった具合。この間の50分間前後の移動空間をリッチに過ごすのに要る料金が、550円だ。