「Colorio」の上位モデル「EP-905F」

エプソンは、インクジェットプリンタ「Colorio」シリーズの新モデル8機種を9月20日に発売する。

スマートフォンやタブレット端末の普及に伴って、クラウドサービスの利用者が増えるなか、スマートフォンやクラウドサービスとの連携機能を強化した。上位モデルはスキャンした画像を別のプリンタに送信して印刷したり、プリンタから直接クラウドサービスに画像をアップロードしたりできる。

6色染料インクを採用した「Colorio EP」シリーズは、「EP-905F」「EP-905A」「EP-805A/AR/AW」「EP-775A/AW」「EP-705A」の5モデルを発売する。「EP-705A」以外の4モデルは、スマートフォン向けのプリントアプリ「Epson iPrint」に対応する。

「Epson iPrint」は、メールアドレスをもつプリンタにメールでデータを送信して印刷する「メールプリント」、スキャンしたデータを別の「Colorio」に送信して印刷したり、PCを使わずに直接クラウドサービスにアップロードしたりする「メールdeリモート印刷」、遠く離れた場所にあるメールアドレスを登録した「Colorio」にPCから印刷を指示する「リモートプリントドライバー」の機能をもつ。

給紙トレイ、用紙排出機構などの薄型化やプリンタをコントロールするメイン基盤を小型化し、従来モデルよりもコンパクトにした。例えば、上位モデルの「EP-905F」「EP-905A」「EP-805A/AR/AW」は、従来モデルから約40%小型化している。

「EP-905F」「EP-905A」「EP-805A/AR/AW」は、3.5型のタッチパネル液晶を搭載。画面を指でスライドするフリック操作で、スマートフォンやタブレット端末のような感覚で簡単に操作できる。このほか、無線アクセスポイントがなくても無線LAN搭載のスマートフォンやパソコンなどとワイヤレスで接続する「Wi-Fi Direct」に対応する。

価格はオープンで、実勢価格は「EP-905F」が4万円台半ば、「EP-905A」が4万円前後、「EP-805A/AR/AW」が3万円台前半、「EP-775A/AW」が2万円台半ば、「EP-705A」が1万円台半ばの見込み。

4色顔料インクの「Colorio PX」シリーズは、「PX-435A」「PX-405A」「PX-045A」の3モデルを発売する。

全モデルにCISスキャナを搭載し、カラーコピーや書類のデジタル化が手軽にできる。エプソン純正顔料インク「つよインク」を全色に採用し、普通紙でもくっきり鮮やかに印刷する。

上位モデルの「PX-435A」は、無線LAN機能を標準で搭載。「Epson iPrint」に対応し、「メールプリント」や「メールdeリモート印刷」を利用できる。また、「PX-435A」「PX-405A」はメモリカードスロットを備え、写真プリントも1.44型液晶を見ながら簡単に操作できる。

価格はオープンで、実勢価格は「PX-435A」が1万円台半ば、「PX-405A」が1万円台前半、「PX-045A」が1万円未満の見込み。