■さっぱりキッパリの“現金モタネーゼ”と、じっくり慎重な“現金モチスギージョ”

  
  

性格に関する調査でも"現金モタネーゼ"のほうが「決断力がある」という結果が出ている。日常の様々なシーンは選択の連続。決断力がアップすると、周りからの信頼も集まり、自己効力感も向上、積極性も高まるというわけだ。

さらに、調査結果として"現金モタネーゼ"は、決断力があり理性的で堅実なうえ、管理上手で貯蓄上手、異性に思いを伝えるときもハッキリ伝える傾向にある、など前向きで行動的であることも分かった。

旅先において"現金モタネーゼ"であることが安全につながると説明するのは、観光ジャーナリストでファイナンシャルプランナーの千葉千枝子さん。「海外の店先で、大きなブランドものの財布を、まるで中味が見えそうなほど広げて笑顔でお支払いしている日本人女性をよく見かけますが、それは、さも盗んでくださいと言っているようなもの。空港や鉄道駅、ブティックでは、獲物をさがしている悪い人が大勢いることを忘れずに」。海外旅行の鉄則は多額の現金を持ち歩かないこと。最低限必要な現金を手元に用意し、基本はカードでの支払うスタイル="現金モタネーゼ"が、安全面においても賢いスタイルだと言える。

とは言っても、手持ちの現金を使ってしまったときは、やはり不安になってしまうのが"現金モチスギージョ"の心理。しかし、「予備として多めに」という気持ちは捨て、どうしても現地でキャッシュが欲しいときは市中のATM機でキャッシングを。マイナー通貨と呼ばれる国や地域を旅行する場合は、多く両替してしまった通貨を日本へ持ち帰っても再両替が容易にできないというデメリットもある。現地通貨の用意は最低限しておいたほうが、お得で賢い旅ができるというわけだ。