『コッホ先生と僕らの革命』 (C)2011 DEUTSCHFILM / CUCKOO CLOCK ENTERTAINMENT / SENATOR FILM PRODUKTION

19世紀末のドイツで当時は反社会的とされていたサッカーを用いた授業を行い、“ドイツ・サッカーの父”とも称されるコンラート・コッホの姿を実話を基に描いた映画『コッホ先生と僕らの革命』が9月15日(土)から日本公開される。これまでも、信念を貫き、生徒たちを導く教師のドラマは多くの観客の支持を集めてきたが、本作もそんな“語り継がれる名作”になるのだろうか?

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本作は、反イギリスの感情が強かった1874年のドイツの名門校に、若き英語教師コンラート・コッホが赴任してくる場面から始まる。彼は生徒たちやその親が持つ根強い偏見に負けることなく、サッカーを媒介に生徒たちと向き合い、閉ざされていた生徒たちの心を開いていく。

本作がドイツで公開された当時、多くの観客が『いまを生きる』の名をあげたそうだ。『いまを生きる』はロビン・ウィリアムズが主演を務めた1989年の米映画で、厳格な全寮制の学校を舞台に、ひとりの熱血教師が生徒たちと心を通わせる様を描き、多くの観客の支持を集めた。本作だけでなく、心を閉ざしていた若者たちを、ときに優しく、ときに厳しく指導し、“教師と生徒”という枠を超えた信頼関係を築いていく過程を描いた作品は多い。ジュリー・アンドリュースが厳格な家の家庭教師役を演じた『サウンド・オブ・ミュージック』、サミュエル・L・ジャクソンが風変わりなコーチに扮した『コーチー・カーター』、そしてジャック・ブラックが生徒たちに“ロック”を通じて大事なことを教えていく『スクール・オブ・ロック』など、単なる熱血ではない教師像を描いた作品は、時を超えて愛され続けている。

コッホ先生を演じたのは『グッバイ、レーニン!』や『イングロリアス・バスターズ』などで知られる人気俳優ダニエル・ブリュール。劇中では、生徒ひとりひとりと真摯に向き合いながら、“上から目線”の指導ではなく、自身が信念を貫く姿を通じて、生徒たちを導く教師を熱演しており、日本の観客が“コッホ先生”の指導にどのような感想を寄せるのか気になるところだ。

『コッホ先生と僕らの革命』
9月15日(土) TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー

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