東京芸術劇場リニューアル・オープン記念式典より 下野竜也指揮 読売日本交響楽団 東京芸術劇場リニューアル・オープン記念式典より 下野竜也指揮 読売日本交響楽団

1年半にも及ぶ大規模な改修工事を終え、東京芸術劇場(東京・池袋)が、いよいよ明日9月1日(土)にリニューアル・オープンする。

「東京芸術劇場」の公演情報

高い安全性、快適な空間作り、舞台機構の充実に重点を置いた改修工事で、劇的な変貌を遂げた東京芸術劇場。劇場前の池袋西口公園の美化もあわせて取り組まれ、オープンな「出会いと交流の場」が実現した。

芸術監督・野田秀樹は「舞台や音楽が好きな人もそうでない人も、みんなが集いやすい空間になりました」とリニューアルの出来栄えに大満足の様子。また今後の目玉となっていく自主公演の充実に向けても「(様々な嗜好に応えられるように)より幅の広い作品を届けられるようにしたいです」と抱負を語った。

8月31日に同コンサートホールで行われた記念式典では、読売日本交響楽団の演奏で、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」より第1楽章、J.S.バッハの「管弦楽組曲第3番」より「G線上のアリア」が披露された。指揮の下野竜也は「久々にこのステージで演奏させてもらいました。以前はクリアでシャープで音が鳴るホールでしたが、そこに温かみが加わって、マイルドになったと思います」と好印象のようだ。さらに翌日のリニューアルオープン初日「マーラー:交響曲第2番『復活』」演奏会への意気込みを問われると「がんばります!」と笑顔でひと言。シンプルな言葉には、生まれ変わったホールへの満足度の高さがうかがえる。

東京芸術劇場リニューアルオープンのラインナップは、9月1日(土)15時よりコンサートホールで開演の読売日本交響楽団公演「マーラー:交響曲第2番『復活』」を皮切りにスタート。プレイハウスでは「NODA・MAP 第17回公演『エッグ』」[9月5日(水)~10月28日(日)]、シアターイーストでは「TACT/FESTIVAL2012『ショックヘッド・ピーター ~よいこのえほん~』」[9月1日(土)~9日(日)]、シアターウエストでは「東京福袋」[9月2日(日)~9日(日)]が行われる。

また9月1日(土)から9日(日)は「芸劇オープニング・ウィーク」と題して、マジシャン、ミュージシャン、アーティスト、ダンサーによる大道芸(劇場前広場)、音と光を使ったショー「光のページェント」(アトリウム広場)、劇団コープスによる「ひつじ」(ロワー広場)など、多彩な催しが行われる。