Parallels Desktop 8 for Mac

パラレルスは、MacでWindowsとMacのアプリケーションを実行できる仮想化ソフトの最新バージョン「Parallels Desktop 8 for Mac」を、9月4日に発売する。従来バージョンユーザー向けのアップグレード版は、ウェブサイトで8月30日に販売を開始した。

ゲストOS(仮想マシン)を作成することによって、OSを再起動することなくWindowsを使えるだけでなく、MacとWindowsの両方のアプリケーションを同時に実行できる。ゲストOSは、Windows 8/7/Vista/XPやWindows Server 2008/2003、Linux、FreeBSDなど、さまざまなOSをサポートし、Mac OS XやMac OS X Serverも動作する。

最新版は、Mac OS X Mountain Lionに対応し、Mountain Lionの音声入力ツールをWindowsとMacの両方の環境で使うことができる。また、MacのSafariからワンクリックでInternet Explorerを起動して、開いているウェブページをInternet Explorerで開いたり、デスクトップからOutlookなどのWindows用メールソフトのDockアイコンにファイルをドラッグ&ドロップして、メールにファイルを添付したりできる。

MacとWindows でのBluetooth接続の共有や、ゲストOSのディスク/メモリ使用量の表示に対応。さらに、Windowsの通知をMac OS X通知センターに表示したり、WindowsアプリケーションでMountain Lionのジェスチャー操作を使用したりできるなど、Mountain LionとWindowsアプリケーションのシームレスな統合を実現している。

最新のMacBook Proが搭載するRetinaディスプレイにも対応する。また、「プレゼンテーションウィザード」を搭載し、MacやWindowsのスクリーンセーバーによって中断することがなく、フル画面表示の最適化と自動解像度調整を行う。

前バージョンとの比較では、入出力操作で最大30%、ゲームで最大20%、ブートや中断、再開などのゲストOS動作で最大25%のパフォーマンス向上を達成している。価格は、パッケージ版が7900円、アカデミック版が3900円、アップグレード版が4900円。WindowsからMacにプログラムやファイル、ウェブブラウザのお気に入りを転送する切替えツールや、Macの入門用ビデオが付属する「Parallels Desktop 8 Switch to Mac Edition」が9900円。