『天外者』完成披露試写会

近代日本の基礎を作った偉人を演じる上で苦労した点やこだわった部分について、坂本龍馬を演じた三浦は「色々な先輩方が演じてきた中で、どうしたら僕の色が出せるのかと考えていたのですが、五代友厚演じる三浦春馬くんがいたからこそ、できた龍馬だと思っています」と語った。

西川は「これまでの弥太郎は、どちらかというと手段を択ばない非情な部分が描かれていたと思いますが、一代でこれだけのものを作り上げた人なので人間的な魅力、愛嬌の部分を表現しようと思いました。あと、少し体重を増やして臨みました。ちょっと、ぽっちゃりめです(笑)」と話し、会場の笑いを誘った。

また、日本の未来を切り開いた凄まじい才能をもった“天外者(てんがらもん)”にして、魅力的な女性たちを惹きつけた五代友厚。

女性から見た魅力とは何かと聞かれた森川は「自分のためではなく、人や国のために尽くす部分が素敵。男性としても人間としても魅力的です」と大絶賛。

筒井は五代友厚の母を演じるにあたり「天才の母として、色々なリサーチをしました。エジソンの母やレディ・ガガの母など。春馬くんの母役を何度かやらせてもらっていますが、本番中の物凄い集中力の彼を見ているだけで、本当に天才を見ているようで。そのまま“やす”にさせてもらって、ただ見守るだけで母になれていたんじゃないかなと思います」と三浦春馬さんとのエピソードを話した。

また蓮佛は「三浦さんとは高校の同級生で、10年前も学園物で一緒だったんです。そんな中、正式に事務所オファーが来る前に、『れんちゃん、この役やってくれない?』って言われたのがこの夫婦役。嬉しかったです」と話した。

また撮影中のエピソードについて、森川は「ほとんど三浦さんとの芝居でしたが、必ず演技のあとに一言かけてくれるのが嬉しくて。これからは、人に対して、春馬さんを見習って思ったことを声にしていこうと思いました」と力強くコメント。

森永は「ふんどしになって、弥太郎さんに水をかけられるシーンがあるんですが、西川さんに、「薄っ!」って言われまして……。細いならまだしも、薄いって……(笑)。それをきっかけに筋トレ始めました」と話すと西川は「はんぺんみたいだった(笑)」と続け、またも会場を笑いに包む。

そして三浦春馬さんのキャスティングについて監督は「彼は最近、大人の魅力があって芯がしっかりある。彼にやってもらいたい。彼に対して、あんなに綺麗な大人になれるのか!と思いましたね」と大絶賛していた。

また最後に三浦は“今見るべき映画”と謳う本作について「それぞれが想いを抱えて、この場に立っております。こうして、お披露目ができていることが本当に嬉しいです。上映の後に色々な感情がわくと思いますが、どうか彼の熱量と必死に生きた五代友厚の熱量をしっかりと目に焼き付けてほしいです」と熱のこもった声でアピール。

監督も「まさしく主演の三浦春馬はここで、本当に素晴らしく最高の演技をしています。そしてここにいる役者の方々、しっかりと主演を支えたその素晴らしい演技も、しっかり見届けてください」と話し、完成披露イベントは幕を下ろした。

『天外者』 ©2020 「五代友厚」製作委員会

『天外者』
12月11日(金)全国公開