『最強のふたり』 (C)2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP

1日から公開されている映画『最強のふたり』が大ヒットを記録している。全国の劇場で満席の回が続出し、平日でも好調な動員を記録しており、大規模な公開ではないが、記録的な興行成績を樹立するのではないかと、期待が高まっている。

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本作は、事故で全身麻痺になってしまい車椅子生活をおくる大富豪フィリップと、彼を介護する黒人青年ドリスが互いの環境や生い立ちを受け入れて、“最強”の友情を育んでいくまでを実話を基に描いた作品。事故をおった者と介護人という設定の物語ながら映画は全編に渡ってユーモアとギャグと音楽と躍動感のある映像にあふれた異色作で、弊社が行っている初日の出口調査では感動だけでなく「笑った」「爽快感があった」という声が観客から聞かれた。

今月1日に本作が上映されたのは全国で49スクリーン。決して大きな規模ではない。ちなみに、先週末の動員ランキング上位10作品で上映館数が100館未満なのは『最強のふたり』だけだ。しかし、本作はスクリーンあたりの稼働率が圧倒的に高いのが大きな特徴で、公開後の2日間を見るとTOHOシネマズ シャンテで19回の上映のうち17回が満席で、新宿武蔵野館では初日動員記録を更新。全国で見ても初日2日間では全上映回数の約半分が満席という結果を残した。

近年は、大量の広告露出や、テレビを使った大規模なプロモーション、すでに知名度のあるコミックの映画化など、大規模な映画のヒットばかりが目立ち、口コミやリピーターの力で大ヒットを記録する作品が少なくなりつつある。しかし本作は、約50館の規模で公開をスタートしながら大きな成功をおさめており、配給を手がけるギャガは「予想を上回るヒットで本当に驚いています。満席の回も多く、平日も多くの方に足を運んでいただいています。今後もさらに多くの方に『最強のふたり』を観ていただければ」とコメント。このヒットを受けて今後、上映規模や動員がどこまで拡大していくのかにも注目したいところだ。

『最強のふたり』
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