ルーカス・ポドルスキ(ヴィッセル神戸) (C)J.LEAGUE ルーカス・ポドルスキ(ヴィッセル神戸) (C)J.LEAGUE

2ゴールの鮮烈Jリーグデビューから一転、ゴールマウスを大きく外すシュート2本に抑えられた前節。ヴィッセル神戸の超大物FWポドルスキが8月5日・柏レイソル戦で沈黙した。CB・中谷進之介に最初の競り合いで激しく弾き飛ばされると、前を向こうとすれば、素早く寄せられた。空中では手を使われ、イライラを募らせた。67分にMF田中英雄が退場となり、ひとり少ない状況もあり、ポドルスキにボールが収まらず、思うようなパフォーマンスが見せられなかったのだ。

神戸×鹿島 チケット情報

試合後、ネルシーニョ監督が「彼もまだ日本という国とここのフットボールに慣れ始めたところ。順応するまで我慢して見てあげないといけないが、今日もボールが入った時には彼の良さは出ていたし、周りの選手たちが動くスペースを作り出してくれた。これからアダプトしていけばもっと質は上がってくる」とフォローすれば、当の本人も「すべての試合に勝てるわけではない。自分たちのやれることをやっていくしかない」と切り替えた。

次節、ポドルスキの前に立ち塞がるのが鹿島アントラーズだ。鹿島は大岩剛監督就任後、公式戦10試合負けなしと好調をキープ。5戦6発と大岩新体制を引っ張ったペドロ・ジュニオールが戦線離脱しても、第19節・ヴァンフォーレ甲府戦でエース金崎夢生がゴールを決めれば、第20節・ベガルタ仙台戦ではペドロ・ジュニオールに代わって先発に復帰した土居聖真が今季2点目をゲット。3試合連続途中出場の鈴木優磨も2試合連続でゴールを奪うなど、アタッカー陣が揃って得点をマークする。

攻撃陣だけではない。守備陣は2試合連続0封を実現。しかも、前節は濃霧で試合が2度も中断し、試合が続行されてからも逆サイドが見えないばかりか、仙台の白いアウェイユニホームが霧に溶け込み見え辛い状況にもかかわらず、守備陣は集中力を切らさなかった。そんな悪条件の中、アディショナルタイムに2得点を奪い、勝点3を手繰り寄せるのだから、さすが鹿島だ。

直接対決の対戦成績では14勝1分5敗・暫定2位の鹿島が9勝2分9敗・暫定10位の神戸を22勝6分9敗と圧倒。だが、アウェイでの第11節は2-1、昨年の『2ndステージ』最終節は1-0と神戸が2試合連続で競り勝っている。

果たして、神戸が対鹿島3連勝を飾るのか、大岩アントラーズが公式戦無敗記録を11に伸ばすのか。『明治安田生命J1リーグ』第21節・ヴィッセル神戸×鹿島アントラーズは8月9日(水)・ノエビアスタジアム神戸にてキックオフ。チケット発売中。