(写真左から)玉山鉄二、徳井義実、林遣都、村上淳

お笑いコンビ“チュートリアル”の徳井義実が8日、東京・新宿バルト9で行われた主演作『莫逆家族 バクギャクファミーリア』の初日舞台あいさつを共演する林遣都、玉山鉄二、中村達也、新井浩文、村上淳、ちすん、メガホンをとる熊切和嘉監督とともに行った。同日は一昨年のクランクインから数えて596日目にあたり、「ちょうどゴクロー(御苦労)さんということで(笑)」とジョーク交じりにあいさつ。役作りのため、過酷な肉体改造を行ったが「今は見る影もないですね。胸の筋肉も今はおっぱいになってしまって」と笑いを誘っていた。

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「週刊ヤングマガジン」で連載され、累計400万部を突破した田中宏氏の人気ヤンキー漫画を、『海炭市叙景』の鬼才・熊切監督が実写映画化。元暴走族のリーダー・火野鉄(徳井)が、かつて“家族”同然に育った不良仲間の娘の暴行事件を機に、平穏な日々を捨て、再び暴力にまみれた抗争に身を投じる。

“本業”とは正反対のハードな役柄に、徳井は「普段の仕事と違いすぎますからね。下手したら(劇中)一回も笑顔ないんちゃうかな。ギャップには苦労しました」と告白。それでも熊切監督は「大変だったと思うが、一生懸命に臨んでくれた。必死の表情をぜひ観ていただければ」とシリアスな演技に挑んだ徳井に太鼓判を押した。

徳井演じる鉄の息子を演じた林は「撮影当時、ちょうど20歳になりたてで、悩める時期だった。そんなときに出会えた、心に残る作品」。玉山にとっては、撮影中に原作の大ファンだった友人を亡くすという悲しい出来事もあり「現場とお見舞いを行ったり来たり。いつも『大好きな原作だから、精いっぱい頑張ってくれ』と励まされた」と言葉を振り絞った。

中村はかつて殺人を犯した元暴走族総長を演じ「自分で言うのもなんですが、ハマり役だと思います」と不敵な笑み。徳井は「中村さんの目が怖いでしょ…。どこに地雷があるか分からないし、逆に本番中が一番安心でした(笑)。実際はすごく優しい方なんです」と振り返っていた。

『莫逆家族 バクギャクファミーリア』
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