(写真左から)樹木希林、山本太郎

映画『わが母の記』のブルーレイ&DVD発売を記念して10日、ニコニコ生放送で樹木希林と山本太郎のトークライブが実現。ライブを前に2人が会見に臨んだ。

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今年になって、ドラマ『約束~名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯~』での久々の共演を果たし、「こういう人に映画を観てもらってどう感じたか聞きたいと思った」という樹木の指名で今回のトークライブは実現。山本は「この映画には1秒も出てないんですが」と恐縮しつつ、「いまや犯罪者扱いの僕を呼んでくださってうれしいです」と笑顔を見せた。

この日のトークは「タブーなし」と銘打って行われたがまさにタイトルに偽りなし! 映画に関してはわずかに話したのみで、それ以外の話題は山本が関わってきた原発問題や結婚、山本の姉の大麻所持による逮捕、中島知子(オセロ)の洗脳問題など多岐にわたり、2人は全く遠慮することなく思いの丈を語り合った。

樹木は山本の脱原発運動について「同じ気持ちだったけど、私には飛び出す体力もパワーもなかった。でも全員が同じ気持ちに駆られていたと思う。私は動かないタイプだけど、あなたはすぐに動いた」と山本の行動力を高く評価しエールをおくった。

結婚に話が及ぶと、1か月ほどの交際でスピード婚を果たした山本は「彼女は特殊な家庭にいて、守ってあげたいという気持ちがあった」と説明する一方で、「これまで結婚制度は必要のない制度だと思っていた。契約書で安心を得るというのは嫌だった」と持論を展開。すると樹木は自身の結婚を引き合いに「それ(結婚制度)には絶対に意味があるんですよ」とピシャリ。内田裕也との入籍について「相手のサインなんか関係なく、自分で書いて出した」と仰天の告白をし、「私もこんなのは紙1枚と思っていたけど、それで社会と繋がったんです。同棲だけなら、別れても(周囲は)誰も傷つかないけれど、籍を入れていると離婚にはエネルギーがいる。次の人? 現れないですよ。次の結婚で幸せになると思ったら大間違い。我慢が効くようになるだけで、相手の質はだんだん落ちるの」と奔放に語り、会場をわかせた。

山本の姉の逮捕の話題になると、事件を知らなかった樹木は詳細をその場で山本から直接聞き出した上で爆笑。山本の姉ということで週刊誌などでも大きく取り上げられたが、樹木は「太郎さんがこういう仕事をしているということで、それは承知してないといけない」と語り、山本も「そもそも日本のルールに違反しているわけだし、国策に反対の立場で物を申す人間として脇が甘かった」と話した。それでも「(逮捕は)残念だけど、僕の姉であることは変わりない」と変わらぬ絆について語った。

映画と関係ない話題ばかりで山本は「映画のことよりフォーカスされそう」と恐縮していたが、樹木は「宣伝しようがしまいが買う人は買うし買わない人は買わない」と鷹揚に構え、大女優の貫録を見せつけていた。

『わが母の記』
9月8日(土)ブルーレイ&DVD発売
ブルーレイ 5040円(税込)
DVD 3990円(税込)
発売元・販売元:キングレコード

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