(左から)ベン・アフレック、ブライアン・クライストン、ジョン・グッドマン、アラン・アーキンPhotographed by Eric Charbonneau

ベン・アフレックが監督と主演を務めた『アルゴ』が、現地時間7日にカナダで開催されたトロント映画祭のワールドプレミア上映され、観客からスタンディングオベーションで迎えられた。

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『アルゴ』は、1979年にイランで実際に起こった事件でありながら、最高機密情報として18年ものあいだ秘匿されてきたエピソードを基にした作品だ。CIAの人質奪還のプロたちが、過激派によって占拠された米大使館から逃げ出し、カナダ大使館に身を隠した6人のアメリカ人職員たちを、“想像を絶する作戦”で救出しようとする緊迫のドラマを描いており、アフレックは、救出作戦を率いるトニー・メンデスを演じている。

近年、俳優だけでなく監督としての評価も高まりつつあるアフレックは「この作品は自分でも誇りに思っている。しかもこの作品は、アメリカとカナダの関係性が人の命を救ったということを描いた作品だからカナダでプレミアができてうれしかった」と語り、「アメリカ人にはわからないようなカナダのジョークを、カナダの観客が全部笑ってくれたのもうれしかったよ」と笑みを見せた。

また、上映前のレッドカーペットにはアフレック監督をはじめ、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン、ブライアン・クランストンらキャスト陣も登壇し、会場を盛り上げた。映画祭は、観客の投票によって決まる観客賞(ピープルズ・チョイス・アウォード)が最高賞となるが、本作にどのような評価が集まるのか賞の行方も含め、注目が集まっている。

『アルゴ』
10月26日(金)丸の内ピカデリーほか全国公開