総務省は、9月10日、スマートフォンが安心・安全に利用できる環境を整備するために総務省が取り組む施策をまとめた「スマートフォン安心・安全利用促進プログラム」を公表した。

プログラムは、スマートフォンが急速に普及するなか、プライバシーや情報セキュリティ面での課題に関係者が適切に対応することで、ユーザーがスマートフォンを安心・安全に利用できる環境づくりを目指して策定したもの。

「スマートフォンに関する総合的・重点的な周知啓発活動の全国展開」では、関係事業者や業界団体、消費者団体、PTAなどと連携し、わかりやすい資料などの開発と活用によって、総合的な周知啓発活動を行う。とくに高校生にスマートフォンが普及している状況を踏まえて、高校生を対象に重点的な周知啓発活動を展開する。

また、「スマートフォン関係事業者による安心・安全な利用環境整備の支援」では、事業者・団体による業界ガイドラインやプライバシーモデル例の作成支援、関係団体などによるアプリケーション提供サイト運営者への働きかけやアプリケーション開発を取り扱う専門学校などへの情報提供に協力する。さらに、第三者によるアプリケーション検証の仕組みの民間主導による検討に協力する。

「青少年・高齢者の利用に関する配慮」では、青少年はもとより、高齢者にスマートフォンが普及しつつある現状を踏まえ、フィルタリングの改善、青少年のインターネットリテラシーに関する指標の作成・活用、高齢者向け講習会などの支援を行い、青少年や高齢者に必要な利用環境整備を促進する。

総務省では、随時、関係者の取り組み状況の把握するとともに、一定期間後に研究会などの適切な場でフォローアップを行う。また、必要に応じて取り組みを見直す。