カスペルスキーは、Windows、Mac、Androidに対応するセキュリティパッケージ製品「カスペルスキー 2013 マルチプラットフォーム セキュリティ」を、10月11日に発売する。

発表会の冒頭、川合林太郎社長は「スマートフォン、タブレット端末の普及によって、一人が複数のデバイスを持つようになった。さらに、モバイルOSを取り巻く脅威が増加している。またSNSやクラウドなど、さまざまなデバイスから同じデータにアクセスするようになった。これまでのように一つのデバイスを守るのではなく、ユーザーIDを保護していくことが必要だ。カスペルスキーは保護する対象をモノから人へと広げていく」と商品戦略を説明した。

Windows版の「カスペルスキー インターネット セキュリティ」、Mac版の「カスペルスキー セキュリティ for Mac」、Android搭載スマートフォン向けの「カスペルスキー モバイル セキュリティ」、Android搭載タブレット端末向けの「カスペルスキー タブレット セキュリティ」の4種類のアプリケーションをまとめ、複数のデジタルデバイスを使うユーザーをあらゆる脅威から守る。

使用ライセンスには、従来の台数ベースではなく「個人」に設定したパッケージプラン「プライベート版」を用意。「プライベート版」ならプライベートで利用するすべてのデバイスにアプリケーションをインストールできる。

「カスペルスキー インターネット セキュリティ」は、新機能として、ソフトウェアの脆弱性を突く攻撃を防ぐ「ぜい弱性攻撃ブロック機能」や、オンラインバンキング利用時などに個人情報を自動的に保護する「ネット決済保護機能」、物理キーボードで入力した情報の漏えいを防ぐ「入力情報漏えい防止機能」を備える。対応OSはWindows 8/7/Vista/XP(SP2以上)。

「カスペルスキー セキュリティ for Mac」は、新機能として、ソフトウェアキーボードによって入力情報の漏えいを防止する「セキュリティキーボード」や、子どものPC利用を制限して利用状況を監視できる「保護者による管理」機能を搭載する。また、インターフェースを刷新し、Macユーザーに慣れ親しんだデザインに変更した。対応OSはMac OS X 10.6~10.8。

「モバイル セキュリティ」と「タブレット セキュリティ」は、ウイルス対策に加えて、危険なサイトへのアクセスをブロックする機能や盗難対策機能を備える。対応OSは「モバイル セキュリティ」がAndroid 2.2、2.3、4.x、「タブレット セキュリティ」がAndroid 2.2~4.x。

同一ユーザーが私的に利用する機器なら何台でもインストールできる「プライベート版」、従来同様、1製品を利用者にかかわらず3台の機器にインストールできる「3台版」をラインアップする。

パッケージ版の価格は、「1年プライベート版」が7140円、「3年プライベート版」が1万1340円、「1年3台版」が7140円、「3年3台版」が1万1340円。ダウンロード版の価格は、「1年プライベート版」が5980円、「3年プライベート版」が9800円、「1年3台版」が6279円、「3年3台版」が1万290円。