1-0でINAC神戸レオネッサを下し、2017プレナスなでしこリーグカップ決勝進出を果たしたジェフユナイテッド市原・千葉レディース (c)J.LEAGUE 1-0でINAC神戸レオネッサを下し、2017プレナスなでしこリーグカップ決勝進出を果たしたジェフユナイテッド市原・千葉レディース (c)J.LEAGUE

どちらが勝っても初優勝だ。『2017プレナスなでしこリーグカップ1部』の話である。決勝に勝ち残ったのは日テレ・ベレーザでもなければ、INAC神戸レオネッサでもない。準優勝2度の浦和レッドダイヤモンズレディースであり、2年連続ファイナリストとなったジェフユナイテッド市原・千葉レディースだ。

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ともにグループリーグは2位に甘んじた。Aグループは1位・7勝1敗・勝点21の日テレの後塵を拝し、ジェフLは4勝1分3敗・勝点13の2位。BグループはI神戸が5勝1分2敗・勝点16で1位突破し、浦和が4勝4分・勝点16で2位に続いた。

準決勝は日テレ×浦和、I神戸×ジェフLの組み合わせとなった。

FW田中美南、MF阪口夢穂ら大量7選手を日本代表に送り出した日テレに対し、浦和もFW菅澤優衣香、MF猶本光、北川ひかる、GK池田咲紀子の4人を日本代表で欠いたが、試合は白熱。12分に浦和のMF柴田華絵が先制弾を決めれば、38分にDF清水梨紗がこぼれ球を押し込み同点に。後半早々の47分にMF筏井りさが勝ち越し弾を決めれば、65分にMF三浦成美のゴールで日テレが追いついた。放ったシュートは日テレ12本・浦和13本、両軍合わせて25本ものシュートが乱れ飛んだ。運命のPK戦では日テレが一番手のMF上辻佑実が失敗したのに対し、浦和は5人全員が決め、決勝進出を手繰り寄せたのだった。

もうひとつの準決勝はMF中島依美、DF鮫島彩が日本代表で不在のI神戸と代表メンバーがいないジェフLが対戦。しかし、主導権を握ったのはI神戸だっだ。シュート数はI神戸の9本に対し、ジェフLはわずか2本。前半は守備に追われシュートゼロに抑えられたジェフLだが、後半開始早々の48分にMF千野晶子が初のシュートを放つとこれがゴールとなり、決勝弾に。I神戸の厚みのあるアタックに対し、ジェフLはしっかりと中央を固め、選手たちが泥臭く体を張り続け、ゴールを死守したのだ。

『2017プレナスなでしこリーグ1部』では浦和は5勝1分4敗・勝点16の5位、ジェフLは5勝5敗・勝点15の6位。ちなみに1位は7勝2分1敗・勝点23の日テレ、2位は6勝2分2敗・勝点20のI神戸である。まさに「リーグ戦とカップ戦は別もの」というサッカー界の定説を地で行く結果となったのだ。これだから、サッカーは面白い。

『2017プレナスなでしこリーグカップ1部』決勝・浦和×ジェフLは8月12日(土)・味の素フィールド西が丘にてキックオフ。同日は『2017プレナスなでしこリーグカップ2部』決勝・日体大FIELDS横浜×セレッソ大阪堺レディースも開催。チケット発売中。

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