デジタル一眼レフカメラ「D600」

9月13日、ニコンはFXフォーマットのCMOSセンサを搭載する有効画素数約2400万画素のデジタル一眼レフカメラ「D600」を発表した。価格はオープンで、実勢価格は、ボディのみが22万円前後、「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」が付属するレンズキットが27万5000円前後、「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」の2本のレンズが付属するダブルレンズキットが30万円前後。すべて9月27日の発売を予定している。

発表会で登壇したニコンイメージングジャパンの五代厚司社長は、「今年発表した3機種のFXフォーマット機は、プロフォトグラファーやハイアマチュアの方を中心に、ニコンのイノベーションを集約した高精細な画質に満足いただいている。この画質をより幅広いユーザーに味わってもらえるよう、今年4機種目を発売した」と、「D600」の位置づけを述べた。

新製品は、「ニコンFXフォーマット」CMOSセンサを搭載したモデルとしては最小・最軽量のモデルながら、「D4」や「D800/D800E」と同じ画像処理エンジン「EXPEED3」を搭載。2400万画素と「D800」に比べ画素数は劣るが、センサのチューニングなどを設計し直し、鮮鋭感のある画質を実現している。光学ファインダーは、「D3」「D4」と同様、視野率約100%を確保。FXフォーマットの撮像範囲をくまなく視認できる。

一方で、設計を見直したファインダーは、小型・軽量化に貢献。ボディサイズは約横141×縦113×奥行き82 mmで、重さはバッテリ込みで約850g。マグネシウム合金をふんだんに使ったボディとあわせて、自由に持ち出せる機動性を実現した。

ボディのサイズは約横141×縦113×奥行き82mmで、重さはバッテリ込みで約850g。小回りの利くサイズで、プロやハイアマチュアだけでなく、幅広いユーザーにFXフォーマットの高精細な画質が楽しめるようになった。NIKKORレンズの豊富なラインアップと組み合わせて、撮影者の意志を忠実に再現する写真を簡単に撮ることができる。

また、センサの大きさを生かした高精細なフルHD動画の撮影に対応。「FXベース」の動画フォーマットと「DXベース」の動画フォーマットで動画撮影ができる。「FXベース」のフォーマットでは、大きな撮像素子フォーマットを生かして、ボケ味を重視した撮影が可能。「DXベース」の動画フォーマットでは、被写体をより大きく写したいときに適している。静止画だけでなく、動画撮影でもすぐれた描画性能を発揮する。