内田けんじ監督(写真右)

堺雅人が主演する映画『鍵泥棒のメソッド』が15日(土)から公開されるのを前に、内田けんじ監督のティーチイン付き試写会が開催され、10~50代と幅広い年齢層が参加。撮影の裏話などが語られた。

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本作は、貧乏役者・桜井(堺)が、転倒して記憶を失った伝説の殺し屋・コンドウ(香川照之)になりすましたことで、ある事件に巻き込まれていく姿を描いた作品。

上映後のティーチインで、「登場人物3人のキャラが濃く、文字にもあらわれていたが、本人たちの字なのか」という質問に内田監督は、「桜井だけ、堺さん自身が書きましたね。ものすごく汚い字で一発OKだったんですよ。香川(照之)さんと広末(涼子)さんの字は書道家の方に書いていただきました。実際、広末さんの字はきれいで、メモ帳もとても細かく方なので、そのまま使わせてもらえばよかったな」と撮影での裏話を披露。

また、内田監督の脚本がおもしろくて好きという参加者が「普段、どんなときにアイデアが浮かぶのか」と聞くと、「日ごろ、ノートを持って歩いてるんです。一度、持って行かずに定食屋さんに入ったら、座った瞬間にアイデアが浮かんで。水をもらった瞬間に、(テーブルにあった)アンケート用紙に一気に書き始めたら、店員さんが驚いてましたよ」と、脚本のアイデアが浮かぶ時について明かした。

ティーチイン後に行なわれたアンケートでは、「堺さんの演技がすばらしく、表情豊かで引き込まれた。香川さんも、はまり役で大変よかった!」「細かい部分まで面白い。誰もが全てを納得して生きているわけではないけれど、自分の出来る範囲で一生懸命やって、それを受け入れて精一杯楽しんで生きていくことが大切だと良くわかった」「終始笑いっぱなし。堺さん、香川さん、広末さんが演じる3人の過去も未来も気になるストーリーでした」など、アツいコメントが続々と寄せられ、盛り上がりを見せたイベントとなったようだ。

『鍵泥棒のメソッド』
9月15日(土)よりシネクイント他 全国ロードショー