「一度乗ってしまったらおしまいだ」乗りたくないママの主張とは

子どもを預けてまでしている仕事がママにとって納得できるものではなく、ましてや不満だらけでは、子どもが喜ぶわけもありません。

ママが充実した仕事をして活き活きしている方が子どもにとっても良い影響があると考えるのがマミートラックに乗りたくないママの主張です。

また、子どものために残業できない、休めないが理由で一度マミートラックに乗ってしまうと、環境的にもマインド的にも這い上がるのが困難になるとも主張します。

なぜ一度乗ってしまうと、這い上がるのが困難になってしまうのか。

それは責任のない誰でもできる仕事が5年も続くとあれば、社内的にはどうしてもサポート的な仕事の人というレッテルを張られてしまい、会社が期待する人材になるためには相当の努力が必要となります。

また、復職して5年も経つとそれなりに年齢も重ねているため、頑張ることに対して億劫になってしまい、重い腰がなかなか上がらなくなってしまう、とマミートラックを経験したママ達は言います。

それが環境的にもマインド的にも這い上がれなくなる理由のようです。

子育てに手がかからなくなった後もずっとマミートラックの状態では、働き甲斐がないですよね。ですからマミートラックには乗らず、育児で大変な時期も周りの協力を得ながら乗り越える方が良いと、乗らない派は主張します。

まとめ

マミートラックに乗る、乗らないは個人の仕事に対する考え方や人生観にもよりますから、一概にどちらが良いとは言い切れません。

しかし、育児抜きで考えた場合、ほとんどの働くママがマミートラックに乗りたいなどとは思わないはずです。

マミートラックという言葉が存在すること自体、ママ達が働く上での環境整備が遅れていることを意味しますが、少子化問題を抱えているからこそ国をあげて優先して改善すべき問題ではないでしょうか。

仕事も育児も頑張り続ける女性が、マミートラックに乗る、乗らないの選択により人生を変えてしまうことがないよう、マミートラックという概念がいつしかなくなってくれることを期待しております。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。