写真左から、シェーン・ウィリアムズ選手(三菱重工相模原ダイナボアーズ)、エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ 写真左から、シェーン・ウィリアムズ選手(三菱重工相模原ダイナボアーズ)、エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ

レッドドラゴンがやって来る! 昨年の『ラグビーW杯』でベスト4、今年の『欧州六カ国対抗』で優勝を果たしたウェールズ代表が、来年6月の『リポビタンDチャレンジ2013』で日本代表と2連戦を行うと、9月24日発表された。

エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチは「ウェールズと対戦できるのは光栄なこと。アタッキングラグビーを明確に打ち出したウェールズとの試合は、エンターテインメント性に富んだゲームになるだろう。私たちの目標は世界のトップ10に入ること。世界トップのウェールズとの試合は、日本にとって大きな強化になる」と語った。もちろん、貴重な強豪国との対戦をただの経験の場に終わらせるつもりはない。ジョーンズHCは「6月には気温35度、湿度90%になってもらって、最後の10分間で日本が勝つことを期待している」とジョーク交じりに続けた。日本の高温多湿の気候はウェールズの敵になると、元ウェールズ代表で今季から三菱重工相模原ダイナボアーズに加入したシェーン・ウィリアムズも口にした。「2001年、我々ウェールズ代表はすべての試合に勝つためにやって来たが、気温30度、湿度90%の過酷な状況の中、サントリーに敗れてしまった。怪我をしたわけでもないのに、私たちの選手のうちふたりはロッカールームで倒れた。あれから日本のラグビーも選手も格段にレベルアップしている」と決して楽な戦いではないと強調した。

日本代表は9月24日から2日間の強化合宿を組み、11月には3週間強のヨーロッパ遠征を敢行する。『W杯』での2勝目が近くて遠い日本にとって、世界トップ10の道のりは長くて険しい。エディーはその困難なミッションを実現する魔法はないと言う。「今の日本に必要なことはスキルとフィットネスをレベルアップさせ、ゲームの理解度を深めること。そのためには世界のトップレベルと年間10試合ほど組む必要がある。成長にジャンプアップはない。ハイレベルなゲームを重ねることによってディスアドバンテージをアドバンテージに変えていくしかない」。日本代表とウェールズ代表が激突する『リポビタンDチャレンジ2013』は、第1戦・2013年6月8日(土)・近鉄花園ラグビー場、第2戦・2013年6月15日(土)・秩父宮ラグビー場で開催される。

また、エディー・ジョーンズ出演予定のトークイベント「ぴあトークバトル スポーツ快楽主義 vol.75 SUPPORTED BY リポビタンD」が10月28日(日)、東京・青山ベルコモンズ クレイドルホールで開催。チケットぴあでは、インターネット先行抽選「プレリザーブ」を実施中。10月1日(月)11:00まで受付。