中澤佑二(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE 中澤佑二(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE

横浜F・マリノスが上位に食らい付いている。13試合負けなしの13勝5分5敗・勝点44は首位・鹿島アントラーズに勝点5差の4位。好調を支えているのが、リーグ最少17失点の堅守である。リーグ最少失点2位のジュビロ磐田が21失点と言えば、いかに横浜FMの数字が傑出しているかわかるだろう。横浜FM守備陣は4試合連続無失点をマークする。

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堅守の原動力となっているのが、ご存知中澤佑二である。39歳の大ベテランはフィールドプレイヤー歴代1位となる147試合連続フル出場の記録を更新し続ける。第19節・清水エスパルス戦では後半29分に右足甲を裂傷……。しかし、当たり前のように、試合終了までピッチに立ち、翌週の第20節・アルビレックス新潟戦でもフル出場を果たした。

もちろん、中澤ひとりの力で強固なディフェンス網を築いているわけではない。CBミロシュ・デゲネクが磐石のコンビネーションを見せ、GK飯倉大樹が後ろに控える。扇原貴宏&喜田拓也のボランチ、右・松原健&左・山中亮輔の両サイドバックも守備の意識が高く、簡単には相手にシュートを打たせない。相手に主導権を握られても、自軍が攻撃の形をなかなか作れなくても、慌てず騒がず。横浜FMはカウンターやセットプレーでワンチャンスをものにする。これも横浜FM伝統のストロングポイントだ。

今週末、この横浜FMの堅い守備網を切り崩しにかかるのがFC東京だ。FC東京は9勝6分8敗・勝点33で10位に甘んじる。前節・浦和レッズ戦こそ1-2で敗れたが、ここ最近は浮上の兆しを見せている。

第18節・鹿島戦、第19節・新潟戦、第20節・川崎フロンターレ戦と3試合連続引き分け、第21節・大宮アルディージャ戦、第22節・ヴィッセル神戸戦ではきっちり勝点3を獲得した。浦和戦も、試合終了間際のMF高萩洋次郎の強烈なミドルシュートはクロスバーを、MF中島翔哉のミドルシュートはポストを叩いた。いずれも同点になってもおかしくない紙一重のシュートだった。またFW大久保嘉人がポジションをやや下げ、チャンスメイクするなど攻撃のパターンも増えつつある。4-4-2や4-2-3-1から3-1-4-2にシステムを変更し、攻守にバランスを見せているのだ。

J1リーグ戦の直接対決の通算成績を見ると14勝8分11敗とFC東京が勝ち越しているが、直近10試合の成績を振り返ると4勝2分4敗と全くの五分。『明治安田生命J1リーグ』第24節・横浜FM×FC東京は8月26日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。選手入場時に場内が暗転する好評企画「トリコロールギャラクシー」を実施。チケット発売中。