NHKの土曜ドラマ「植木等とのぼせもん」の試写会が23日、東京都内で行われ、出演者の山本耕史、志尊淳、山内圭哉、浜野謙太、武田玲奈、優香、伊東四朗、小松政夫が登壇した。
小松による著書「のぼせもんやけん」を原案とした本作は、時代の寵児・植木等と、付き人兼運転手として働いた小松の「師弟関係=“父子”ドラマ」を、当時のテレビバラエティーや映画の撮影風景をふんだんに交えながら描く。
主人公の植木等を演じた山本は、これまで数々の実在の人物を演じてきたが「歴史上の人物とはまた違う。僕の脳裏に鮮明に焼き付いている植木さんがいるので、どうやって演じようかなと思った」と当初の戸惑いを告白。第一話を視聴した際は「素直に楽しめた」としつつも、“芸能界の大先輩”に当たる植木さんを演じるのは「不思議な気持ち。やりながらフワフワしていた」と率直な心境を明かした。
一方、妻・登美子を演じた優香は「初日に一言発した時に“あっ、植木等さんだ”と思った。まねするわけでもなく、すごく絶妙。歌声にもワクワクして鳥肌が立った」と山本の成り切り振りに感嘆。父親役の伊東も「(植木さんは)とにかく破天荒という言葉がぴったりな人。これは大変だろうと心配していたけど、1話を見て、ここまで人物像を作り上げられるものなのか、大したものだと本当に感心した」と絶賛した。
これには山本も「一番心配していた部分なので、とりあえず一段階、安心した感じ」と笑顔を見せた。第一話では、「スーダラ節」「無責任一代男」を見事に歌い上げたが「普通に僕が歌うのと声の出し方も発声も違う。最初の歌撮りの時に、ディレクターの方に『似せますか?』と聞いたところ『寄せられるだけ、寄せてください』と言われ、じゃあ、そこはそうしようと吹っ切れた」と明かしつつ、次は「顔もゴツさも違うのにどの程度寄せるのか…?」と新たな悩みが生まれたそうで「やり過ぎると、物まねになる。大して似てないのに…みたいなことになるのも怖いし、非常にそこはバランスが難しかった」と苦笑いだった。
ドラマはNHK総合で9月2日、午後8時15分から毎週土曜日に放送。(全8回)
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