やっとたどり着いた会議室でビックリ!そして授乳を済ませたママと赤ちゃんは?

竹中:なかなか帰って来ず「これじゃおしゃべりが終わって、みんな帰る時間になっちゃう」「それは寂しいよね」というわけで、赤ちゃんを抱いたほかの友人と一緒に迎えに行きました。

「ずいぶん遠いんだね」「うわ~、会社みたい」「静かだねえ」「そうなのよぉ」なんて話しながら階段を上り、しんとした廊下を抜け、案内された場所に着いたのですが。

その、会議室のドアの前で見たものにビックリ!

イベント用の告知板が立てられていて、そこに「授乳で使用中。入室禁止」と、太字マジックで書いてあったのです。

――告知板に、太字マジックで、ですか。

竹中:よく「講師控室」とか貼ってあるような、立看板ですよ~。思わず友人と顔を見合わせました。

「こ、これ、なんかコワイね」「うん……使わせていただけるのだから有難いとは思うけど」

そしてノックして中に入ると、Aちゃんママが、

「授乳できたのはいいんだけど子どもが寝ちゃって、連絡もできなくて……どうしようかと思っていたの。バギーを持ってきていればそこに移したりもできたんだけど、荷物も多いから動けなくて」と、困惑顔で座っていたのです。

「よかった~、戻ってこないからどうしたかと思ったわ」「じゃあ私が荷物を持つから、抱いて戻ろうか」

そっと赤ちゃんを抱き上げて、事務室にお礼を言って3人で庭に戻りました。

Aちゃんはこの後、すぐ起きてしまったのですが(笑)

母乳の赤ちゃんを見たことがある人ならご存じだと思いますが、赤ちゃんは起きると再びおっぱいを欲しがる!んですね。

でも、もうみんな帰る時間なので、もう1回あらためて会議室を借りにいくことはせず、泣いているAちゃんを代わる代わる抱っこしてごまかしている隙に、空腹のままだったAちゃんママにもお昼を食べてもらって、それからバギーに乗せて帰りました。

この経験から「完母ママがお出かけするヒント」について、私は学んだのですよ。

母乳育児は「不規則授乳」が原則!授乳室などの設備が“使えない”時はどうする?

――「完母ママがお出かけするヒント」ですか?それはぜひ伺いたいです!

竹中: 完母の赤ちゃんの場合、子連れで出かける時、

「時間や場所などに“制限”のある物理的な枠組みは使えない」または「使えないことが多い」

と思っていたほうが、いいのではないかな。

先ほどお話しした体験についても、今回「公共の場での授乳」論争の舞台となったレストランといった場所ではなく、最新設備を整えた公共施設でしたが。

母乳育児の場合「不規則授乳」が基本なので、いつでも欲しがる時にあげる、自然にまかせたスタイルになると思うのですが、そのために、使える時間や場所に“制限”のある環境は、たとえそれが「授乳室」だろうと「保育室」だろうと「会議室」だろうと、あっても使えない、もしくは使いにくい、ということになります。

――「あっても使えない」ことは、自身の体験から考えても往々にしてありますが……でもそれを言ってしまうと、お出かけのハードルが上がってしまうようにも思うのですが。

竹中:もう一度、Aちゃんママの体験を思い出してみてください。

みんなから遠く離れて、一人ぼっちで会議室での授乳。寝てしまった子を抱いて、動くに動けなかったAちゃんママ。その時はかわいそうでしたが、合流後はみんなで抱っこしてあやしている間に、お昼を食べることができました。

乳児期のママって、誰かが赤ちゃんを抱いてくれて、それこそ両手が空いた状態で食事できることなんて滅多にないでしょう?慌ただしくはあったけれどAちゃんママ、「うれしい~」と言って、おいしそうに食べていました。

完母の赤ちゃんでも抱っこであやしながら、しばらくの間、気持ちをおっぱいではないことに向けることができたりする。結局のところ、使えるのは……

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