ロジクール初のキーボード最上位モデルとなる「CRAFT」

ロジクールは8月31日、キーボードカテゴリの最上位モデル「ロジクール KX1000s マルチデバイス ワイヤレス キーボード(CRAFT)」を発表した。9月15日に発売する。価格はオープン。ロジクールオンラインストア価格は税別2万3750円。

キーボードの“ステップチェンジ” 入力ダイヤルで作業を時短

2017年6月にはマウスのフラグシップモデル「MX」シリーズをリニューアル。最大3台のデバイス間でシームレスにファイル移動できるFLOW機能で、マウスカテゴリの最先端を示してみせたロジクール。業績も好調で、日本法人トップの笠原健司社長は「上半期の成長率はワールドワイドでもトップクラス」と振り返った。

現在、30種類以上のキーボードを世界中で展開するロジクールだが、実はこれまで“最上位”という位置づけのプロダクトは存在していなかった。今回の「CRAFT」が同社初のキーボードカテゴリのフラッグシップモデルとなる。

ロジクール本社のあるスイスから来日したキーボード・コンボ部門のアート・オーギニフ シニアディレクターは「98年からキーボードの販売をスタートし、世界販売台数No.1を維持してきた。『CRAFT』はまさに“ステップチェンジ”と呼ぶにふさわしい」とコメント。「より正確に、より早く、クリエイターやオフィスワーカーの働き方を変えるデバイスになる」と新製品を紹介した。

右手でマウス、左手でキーボード 働き方改革に貢献

最大の特徴はキーボード左上部に搭載した「CROWN(クラウン)」と呼ばれるクリエイティブ入力ダイヤルだ。ダイヤルを回す方向や回転速度で、クリエイティブ系やオフィス系など、10種類以上の対応ソフトを操作することができる。

オフィス系のソフトであれば、セルやシートをすばやく移動させたり、フォントサイズを調整したりすることが可能。ツールバーで動作を切り替えることで複数の作業に対応する。グラフのフォーマットを変更するときも、これまでであれば数度のアクションが必要だったが、「CROWN」であればダイヤルをひねるだけで瞬時にいくつものパターンを表示することができる。

クリエイティブ系ソフトの場合だと、さらに時短に貢献する。作業時はパレットと呼ばれる操作ボードをマウスでこまめに操作する必要があったが、「CROWN」があればその手間が省かれる。例えば、直線の太さを変更するときも数字を入力することなく、ダイヤルで直感的に調整できる。

基本動作であるタイピングにも長年蓄積した研究成果や顧客の声を反映している。まず、指先にフィットするカーブがかった窪みのあるキー。キーピッチ19.0mm、キーストローク1.8mm、押下圧60±20gはいずれも「最高の生産性を発揮する」とされる数値だという。

また、「これまでで最もスマート」と称するバックライトは、手をかざすと点灯し、手が離れると消灯する。周囲の照明条件に合わせて自動的に輝度を調整する機能も備わっている。

6月にマウスの最新モデルで発表したFLOW機能を搭載しているのも、大きな進化だ。Windows/Macの異なるOS間でもスイッチ一つでシームレスに切替え可能。キーボードレイアウトも双方に対応している。

現時点で発表されているCROWN対応のソフト・アプリは、マイクロソフトのWord/Excel/PowerPoint、AdobeのPhotoshop CC/Illustrator CC/InDesign CC/Premiere Pro CCなど。SDK(ソフトウェアデベロッパーキット)を数か月以内にローンチすることを発表しており、対応ソフト・アプリは今後拡大する予定だ。

働き方改革が叫ばれる昨今だが、ロジクールはデバイスの力を駆使した既存の労働環境改善に意欲的だ。「右手でマウス、左手でキーボード」というキーワードをアート・オーギニフ シニアディレクターは口にしたが、「CROWN」は単なるショートカットツールとしてだけではなく、デスクワークのスタイルを変える可能性も秘めている。(BCN・大蔵 大輔)

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