「CYBER NAVI」と「楽NAVI」にブランドを統合する

パイオニアは、10月3日、千葉市・幕張メッセで開催している「CEATEC JAPAN 2012」の会場で、カーナビゲーション「楽ナビ」シリーズの新モデルの発表会を開催した。新たにラインアップに加わるのは、2Dメインユニットタイプ「AVIC-MRZ009」「AVIC-MRZ007」とポータブルタイプ「AVIC-MRP009」「AVIC-MRP008」「AVIC-MRP007」「AVIC-MRP006」の6機種。2Dメインユニットタイプを10月中旬、ポータブルタイプを11月上旬に発売する。

カーエレクトロニクス事業統轄部の黒崎正謙部長は「これまでハイエンドモデルの『CYBER NAVI』、使いやすさを重視した『Raku-Navi』『Raku-Navi Lite』、ポータブルタイプの『Air navi』の4ブランドで展開してきたが、2012年冬に、『CYBER NAVI』と『楽NAVI』の二つに統合する」と説明し、ロゴも一新することを明らかにした。

「楽ナビ」シリーズの新モデルは、画面下部にセンサを搭載し、画面に手を近づけたり、振ったりする動作でナビやAV機能を操作できる「エアージェスチャー」機能を搭載。画面やハードキーに触れることなく、あらかじめ設定した操作ができる。また、右振り、左振りを判別するので、それぞれの動きに連動する操作を設定できる。

操作しないときには地図上にタッチキーを表示せず、画面全体に地図を表示するので、より見やすくなった。2Dメインユニットタイプは、見やすさ、使いやすさを追求した新デザインの地図表示を採用。道路の陰影や道幅別の表示をわかりやすくしたほか、地図の情報量も従来モデルより大幅に増加した。

地図表示は、従来の「ノーマルビュー」「スカイビュー」「ハイウェイモード」に加え、「ドライバーズビュー」「ツインビュー」「AVサイドビュー」を用意。表示モードを「通常表示」「文字拡大」「道路重視」から選択できるなど、ユーザーの好みや使用環境に応じてさまざまな表示方法を選択できる。高精度クリスタル3Dハイブリッドセンサや、1秒間に10回自車位置を測位する「10Hz測位」を採用し、カーブ走行時や分岐点などでも正確に地図上の道をたどる。

一方、ポータブルタイプは、新開発の「車速補完型3Dハイブリッドセンサー(3軸ジャイロセンサー+3軸加速度センサー)」を搭載。速度・傾斜・旋回など、車の細かな動きを感知することができる。また、「センサー学習」をはじめとする各ソフトウェアを改良したことで、高い自車位置精度を実現した。

上位モデル「AVIC-MRZ009」は、Bluetooth機能を搭載しているほか、SDメモリーカードへのリッピングにも対応。また、ポータブルタイプ「AVIC-MRP009」「AVIC-MRP008」の2機種は、同社のポータブルタイプとして初めて4チューナー×4アンテナの地上デジタルTVチューナーを搭載する。

価格はオープンで、実勢価格は7型ワイド液晶を搭載した2DメインユニットタイプでBluetooth対応の「AVIC-MRZ009」が12万5000円前後、Bluetooth非対応の「AVIC-MRZ007」が11万5000円前後の見込み。ポータブルタイプは、7型ワイド液晶の地デジ対応モデル「AVIC-MRP009」が8万円前後、ワンセグ対応の「AVIC-MRP007」が6万円前後、6.1型ワイド液晶の地デジ対応モデル「AVIC-MRP008」が7万5000円前後、ワンセグ対応の「AVIC-MRP006」が5万5000円前後の見込み。

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