日本マイクロソフト(樋口泰行社長)と東京大学先端科学技術研究センター(先端研、中野義昭所長)は、10月3日、マイクロソフトの入力デバイス「Kinect for Windows」を応用し、重度の障害を抱える方の活動を支援するソリューション「OAK -Observation and Access with Kinect-」を共同で開発したと発表した。

「Kinect for Windows」は、音声認識やモーションセンサ、骨格追跡などの最新のテクノロジーを応用し、身ぶり手ぶりでの操作を実現するWindowsパソコン向けの入力デバイス。Windows用のソフトウェア開発キット「Kinect for Windows SDK」を用いて開発したソフトウェアと組み合わせて利用することで、コンピュータを直感的に操作することができる。

「OAK」は、脳性まひや脊髄性筋萎縮症など、重度の障害を抱える方の口の開閉や、手の動きなどの任意の動きを「Kinect for Windows センサー」で検出し、障害を抱える方が意思を表示したり、能動的に活動したりすることを支援するソリューション。

今後は、両者が共同で「OAK」を利用した「重度肢体不自由・重複障害のある子どものためのICT活動体験プログラム」を全国で実施。第一弾として、10月5~7日に、子どもの職業・社会体験型施設「キッザニア東京」(東京都江東区)で体験会を開催する。

「OAK」は、「Kinect for Windows センサー」、フィッティング、サポートをセットにしたパッケージとして、障害者を支援する技術製品を扱う会社からの販売を検討している。

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます