音声AIで連携するAmazonとマイクロソフト

日本マイクロソフトは8月31日、AI搭載スマートスピーカーなどのコア技術となる音声AIアシスタントでAmazonと連携すると発表。今年後半にも連携機能を実現させ、Windows 10 PC上のCortana経由でAlexaにアクセスできるようになる。

Alexaは、ショッピング機能や家庭内の家電製品の制御などに強みをもつ。対して、Cortanaはスケジュールやカレンダー、リマインダー機能などを得意とする。互いの機能を補完しあう相互連携は、どちらのAIアシスタントにとってもメリットがあり、Amazonにとっては5億台ともいわれるWindows 10のユーザーにリーチでき、マイクロソフトにとってはCortanaでできることが増えるというシナジー効果が得られる。

日本マイクロソフトの榊原彰執行役員最高技術責任者は、「将来的には他社のAI同士が話し合う、AIネットワークが構築されていくだろう」と予測する。その際、CortanaとAlexaはベースとなる「Skil Kit(スキルキット)」のアーキテクチャで親和性があったという。

「AlexaにはないSkill Kitが出来上がるのを待つよりも、CortanaのSkill Kitを使ったほうが早い。例えば、スケジュールを確認してチケットを予約するというCortanaが得意とする機能がAlexaでも実現できるようになる」と榊原執行役員は語る。

連携はあくまでもクラウド上で行われるため、ユーザーインターフェースが煩わしくなることはない。「Amazon Echo」とWindows 10のPCの両方を立ち上げておく必要はなく、例えば、「Amazon Echo」に語り掛ければ、スケジュールをチェックしてチケットの予約ができる。逆に、Windows 10搭載PCのCortanaに「Cortanaさん、Alexa を開いて」と話しかけると、Alexaにアクセスしてオムツを買うなど、Amazonのサービスを利用できる。

今年後半に提供予定の機能によって、「Amazon Echo」よりも小型のスマートスピーカー「Echo Dot」や7インチのタッチ画面で文字や画像、動画が見られる「Echo Show」などの他のAlexa対応デバイスでもCortanaにアクセスできるようになる。マイクロソフトでは、将来的にはAndroidやiOSからもAlexaとの連携に対応するとしている。(BCN・細田 立圭志)

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