大東駿介 (撮影:西村康) 大東駿介 (撮影:西村康)

首都圏で配布されているフリーペーパー「R25(あーるにじゅうご)」に掲載された人気コラムを、バラエティ、ドラマ、映画で大活躍中の福田雄一の脚本・演出で立体化した舞台『スマートモテリーマン講座』。2010年の初演、2011年の第2弾とチケットが完売した人気作の第3弾の上演が決定した。初演から不動の講師・モテリーマン役の安田顕(TEAM NACS)にモテを伝授されるサラリーマン役には、大東駿介を迎える。溝端淳平、賀来賢人に続き、3代目主人公となる大東に、本作への意気込みを訊いた。

舞台「スマートモテリーマン講座」 チケット情報

もともと脚本・演出の福田のファンで、「いつかご一緒したいと、ご本人にも伝えてました」と、念願の福田作品への出演を喜びいっぱいに語る。「なにせ台本が面白い!見ただけで『あ、これ福田さんの作品やな』ってわかっちゃうぐらいの言葉のセンスというか空気感というか。笑いの基本がボケ・ツッコミだとしたら、福田さんの笑いはそういうんじゃなくて、ズレの面白さ。ひとつスカす感じとか、『ようこんな場面切り抜いたな』みたいなところが面白いですよね(笑)」。

関西出身だが、「もともとそんなにオモシロいヤツじゃない」という自己評価。「コメディって緊張するし怖いけど、福田さんと安田さんに身を任せようと思っています。オモロいことだけをひたすら追求する舞台だから、その緊張とか怖さっていうのが一番いらないものなんだろうし、そうならなきゃいけないなって。まず自分自身が楽しめるようにしたいですね」。

物語は、仕事一筋の天然系、草食系サラリーマン(大東)が社内のマドンナをゲットするため、見るからにアヤしげなモテリーマン(安田)にモテの技術を学ぶ、という内容。ファッション誌のモデルも務め、関西弁がフレンドリーな雰囲気を醸し出す大東には不必要のテクニックに思えるが……。「謙遜じゃなく、俺は全然モテないタイプの人間です。やっぱり男子校やったっていうのが大きいんでしょうね。同級生たちは卒業後たいていブレイクしちゃうんですけど、俺はすぐこの世界に入っちゃったから出来ずじまい。小洒落た店とか知らないし小粋なトークも一切できなくて、スマートにモテる手段を知らないというか。まさにこの主人公みたいな感じなんで、俺自身学びたいですよ!まっ、この教えを鵜呑みにしたらヤバそうですけど(笑)」。

公演は2013年1月17日(木)から27日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、2月1日(金)から3日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演される。チケットは10月27日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあではインターネット先行抽選・プレリザーブを東京公演は10月6日(土)11時より、大阪公演は10月8日(月・祝)11時より受け付ける。

取材・文:武田吏都