1805の出展社がブースを構える「IFA 2017」

【ドイツ・べルリン発】世界最大級の国際家電見本市「IFA 2017」が9月1日、ドイツ・ベルリンの見本市会場、メッセ・ベルリンで開幕した。15万9000m2の展示エリアに1805の出展社がブースを構える会場には、毎年100以上の国と地域から来場者が訪れ、デジタル家電や生活家電などの最新製品が一堂に会する。今年の主要なテーマはスマートホーム、仮想現実・拡張現実(VR・AR)、モノのインターネット(IoT)などだ。

2017の目玉の一つは、とがったアイディアを披露するスタートアップが集結する「IFA NEXT」。ホール26全体が新たな市場開拓を狙うフレッシュな企業であふれる。また今年は、2008年にIFAに初めて白物家電が登場してから10周年となる節目にあたる年。08年には4つのホールでの展示だったが、今年は11のホールに拡大。出展社も年々増加しており、この10年で3倍になったという。

開幕に先立って、8月30日・31日は報道関係者向けのイベントが数多く開催され、新生品の発表も相次いだ。ソニーは、超小型の新カテゴリのカメラ「RX0」など多くの新製品を発表。パナソニックは「GA10」でスマートスピーカー市場に参入すると発表した。

白物家電では、サムスンが、二つのドラムが逆に回り、洗濯時間を半分にする「Quick Drive」を搭載したドラム式洗濯機「WW8800M」などを発表した。

またリコーは、2013年のIFAで発表し、新たな市場を創造したのTHETAシリーズの最上位モデル「THETA V」を発表。4Kに対応し、4chマイクによる360°空間音声記録に対応する。新製品目白押しの「IFA 2017」から、今秋以降のデジタル家電のトレンドが見えてくるだろう。(BCN・道越一郎)

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