志村けん

2週連続全米No.1ヒットを記録した3Dアニメーション映画『ロラックスおじさんの秘密の種』が6日、全国で封切られ、東京・TOHOシネマズ有楽座で、日本語吹替版でロラックスおじさんの声を担当している志村けんをはじめ、ボイスキャストを務めるトータス松本、能年玲奈、宮野真守、山寺宏一、LiLiCoが初日舞台あいさつを行った。

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タイトルロールのロラックスおじさん役で、映画作品の声優に初挑戦した志村は、芸歴40年にしてこの日が人生初めての舞台あいさつ。「ちょっと緊張しますね。普段のお笑いの舞台ならまだしも、今日は何したらいいかわからない。ここに立っていればいいですか?」と戸惑いを隠せない様子。それでも「次にしたい初挑戦は?」と質問されると、「もう62歳ですからね、やっぱり子作りですかね。予定? 今のところ無いです」と芸人の本領発揮で、笑いを取ることも忘れなかった。

そんな志村に対し、リスペクトを惜しまないのが人気声優の宮野と山寺。特に宮野は「子どもの頃からの大ファン」だといい、「こうして初めてお目にかかれて、こんな幸せなことはない。大好きです!」と志村との対面に、喜びを爆発させた。山寺も「ロラックスおじさんは、志村さんのためにある役柄ですよ。きっとハリウッドも、志村さんを想定したんだと思う」とその声優ぶりに太鼓判を押していた。

期待の若手女優・能年も声優は初挑戦で「すごく緊張してガチガチでした」とコメント。「今何歳?」(志村)、「19歳です」(能年)、「19歳ですって。いい響きですねえ」(志村)とここでも志村節がさく裂。トータスは「やっぱりキャラクターの口に合わせて、しゃべるのが大変」と振り返り、LiLiCoも「何度か声優はやってきたが、今回初めて人間の役なの!」と大はしゃぎだった。

『ロラックスおじさんの秘密の種』は、今年100周年を迎えるユニバーサル・スタジオと、『怪盗グルーの月泥棒3D』が世界的に大ヒットしたアニメーションスタジオのイルミネーションが共同で制作した第2弾。本物の木が1本も生えないほど環境が悪化した街に住む少年テッドが、好きな女の子に本物の木を見せるため、不思議な森の住人・ロラックスおじさんに力を借りようと奮闘する物語。

『ロラックスおじさんの秘密の種』

取材・文・写真:内田 涼