リーアム・ニーソン主演の『Taken 2』(『96時間』続編)が、北米公開初週末に5000万ドルを売り上げた。10月公開の作品では、史上2番目の成績となる大ヒットだ。

1作目の『96時間』は、2009年、スーパーボウルの週末に公開。アメリカ人がテレビに釘付けになるこの週末は興行成績が最もふるわない週末のひとつとされているが、『96時間』は誰もの予測を裏切る2400万ドルのオープニング成績を記録した。海外でもヒットし、2500万ドル程度の低予算作品にも関わらず、全世界で2億2680万ドルを売り上げている。

演技派として知られてきたリーアム・ニーソンに、アクションヒーローという新しい肩書きを与えたのもこの映画で、以後、ニーソンはアクション映画に続けて出演している。1作目でニーソン演じるブライアンは、パリで誘拐された娘を救い出すという設定だったが、今回の続編では、彼自身と元妻が誘拐されるという設定。舞台はイスタンブールに変わり、ニーソンのギャラがアップしたこともあって、今回は予算も4500万ドルとややアップしたという。

北米に先だって公開された韓国でも、ダントツの1位に輝いている本作は、前作に引き続きリュック・ベッソンが製作と共同脚本を担当。3作目の可能性についてニーソンは、「それは絶対にない。ここから先にストーリーを持って行きようがない」と語っているが、本作が1作目を大幅に上回るヒットになるのが明らかになった今、スタジオとベッソンが3作目について話し合う可能性は、十分ありそうだ。

文:猿渡由紀