ハンド&フットプリントセレモニーでのジョージ・チャキリス(左)、リタ・モレノ(中央)、ラス・タンブリン(右)

アカデミー賞10部門を受賞し、映画史上に燦然と輝く名作『ウエスト・サイド物語』。その公開50周年を記念してブルーレイが発売されることになり、全米リリース日にあたる11月15日(火)、ハリウッドのチャイニーズ・シアターにメインキャストが集結し、ハンド&フットプリントの記念碑セレモニーと特別プレミア上映会が行われた。

記念碑セレモニーには、アカデミー賞助演男優賞を受賞したベルナード役のジョージ・チャキリス(77)、アニータ役で助演女優賞を受賞したリタ・モレノ(79)、そしてリフを演じたラス・タンブリン(77)の三大スターが来場。ハリウッドに文字どおり足跡を残すという俳優として最も栄誉なイベントに参加した。

この日は娘で女優のアンバーと共に出席していたタンブリンは、「これほど名誉なことはない。若い頃、わざわざここにやってきてクラーク・ゲーブルの記念碑を観てすごいなあ、と感動していたんだ。自分がこの中に加わったなんて信じられないよ」と感激のコメント。またチャキリスは、「『ウエスト・サイド物語』に抜擢される直前まで、僕はこのチャイニーズ・シアターの前を通って、毎日3時間のダンスレッスンに通っていたんだ。この映画の舞台はもちろんニューヨークだけど、ハリウッドでアカデミー賞を受賞してから50年の時を経てまたハリウッドに戻ってきてくれたなんて、本当に嬉しいね」と目を輝かせ、この名誉を満喫しているようだった。

そしてラテン系女優として初めてのアカデミー賞受賞となったモレノは、「この世にいい映画はいっぱいあるわ。でも50年も経っていまだに人々を魅了し続け、いつもどこかの劇場やテレビで上映している映画なんて他にあるかしら? この映画が素晴らしいのは時代を超えても色褪せない普遍性。性別・年齢・時代を超えて誰もが楽しめる素晴らしさなの」と語り、タンブリンとチャリキリスから祝福のキスを受けながら、愛用のダンスシューズを使用してフットプリントを行なっていた。

同劇場で夜に行われたプレミア試写会には、数々のセレブリティも出席。この中には、現在のハリウッド・ミュージカル界の第一人者で、記念碑セレモニーで司会も務めたケニー・オルテガ(『ダーティ・ダンシング』『ハイスクール・ミュージカル』『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』)も出席。オルテガは「『ウエスト・サイド物語』は僕のすべて。11歳の時にこの映画を観て衝撃を受け、僕の人生が変わった。こういう作品を作りたいと思ったことで、今の僕があるんだ」と本作の偉大さを語った。

『ウエスト・サイド物語 製作50周年記念版ブルーレイ・コレクターズBOX』は、日本では12月16日(金)、5000セット限定生産で発売される。

取材・文:D姐


『ウエスト・サイド物語 製作50周年記念版ブルーレイ・コレクターズBOX』
12月16日(金)発売
5000セット数量限定生産
20世紀フォックスホームエンターテイメント
6980円