ソフトバンクモバイルは、10月9日、スマートフォンの新製品発表会を開催し、冬にスタートする新サービスについて説明した。

ソフトバンクモバイルはこの冬春モデルとして、6機種のスマートフォンを投入する。全機種が高速通信「LTE」に対応するほか、PCやモバイル機器をインターネットに接続できるテザリングに対応する。

テザリングには、安定した高速モバイル通信網が必要だ。孫正義社長は、「つながるのは当然で、より快適により高速通信でつながることが鍵になる。イー・アクセスの基地局を含め、基地局を現在の2万局から、2013年3月までに3万局まで整備する」と通信環境の改善を約束した。

また、LTEのテレビCMに人気デュオ、Every Little Thing(ELT)を起用することを発表。LTEという用語がまだ一般に浸透していないことを受け、LTEに名前が似たELTを起用したという。会場に登場したELTの二人に、孫社長が「ELTからLTEに改名をお願いします」と持ちかけると、持田香織さんは「今後はLTEとして活動したい」、伊藤一朗さんは「了解いたしました」とノリノリで応じていた。

サービス面も強化する。専用スティックをテレビに接続し、新作映画などの映像作品や専門チャンネルなどが視聴できるサービス「SoftBank SmartTV(スマテレ)」に加え、音楽・映画などの配信サービス「UULA(ウーラ)」を12月に開始する。エイベックス・グループ・ホールディングスと提携し、約5万点の音楽・映画・アニメ・ライブ映像の提供を受ける。月額料金は490円。

エイベックス・グループ・ホールディングスの松浦勝人社長は、「音楽業界の環境が激変している。人々が楽しんでもらえるものをつくるのがぼくらの仕事だが、人々に届けるという仕組みもぼくら自身でつくらないといけない時期に来ている。この変化をチャンスとして捉え、生かしていきたい」と意気込みを語った。サービス名の「UULA」は松浦社長の名字から取ったもので、孫社長が命名したという。

このほか、ヤフーとの連携を強化し、「Yahoo!JAPAN ID」とソフトバンク端末の電話番号をひもづけ、電話番号で「Yahoo!」にログインできるようにする。また、Android端末にYahoo!JAPANのアプリをプリインストールするという。

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