バブル世代からプレッシャー世代への提言――武田修宏「言いたいことは言え!」

サッカー日本代表のストライカーとして活躍し、現在もサッカー解説者と、枠にとらわれない活動を続けている武田修宏さん。“有言実行”を貫いてきた現役時代を振り返りながら、プレッシャー世代(1982-1987年生まれ)に熱く生きるためのアドバイスを送る――。

武田修宏
拡大画像表示

サッカー日本代表のストライカーとして活躍し、現在もサッカー解説者の枠にとらわれない活動を続けている武田修宏さん。“有言実行”を貫いてきた現役時代を振り返りながら、プレッシャー世代(※)に熱く生きるためのアドバイスを送る――。

言いたいことは言う! 自己主張が成功のカギ

Jリーグが開幕した1993年、僕は26歳でした。プロ化で日本中の注目が集まるなかで、しかも「勝って当たり前」と言われていた、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ1969)の一員ということで、プレッシャーは大きかった。

当時は言いたいことを言う選手が多くて、僕自身もスポーツ紙に書きたい放題に書かれました(笑)。でも、「口だけじゃなく、結果はピッチの上で出す」という強い意志があったんです。練習で手を抜いて失敗したら絶対に後悔するし、チームやファンへの責任も果たせないから、実はかなりストイックだったんですよ。

今の若い選手たちは、僕らの時代では考えられないほど、素晴らしい技術を持っています。ただ、闘将と呼ばれた柱谷(哲二)さんや、サッカーに対して誰よりも熱い気持ちを持っているラモス(瑠偉)さんなどがいた僕らの時代と比べると、観客の心を熱くする“戦える選手”が少なくなっているかもしれない。日本人の良い部分でもあるのだけれど、「言いたいことを言わない」選手の方が多いと思います。

香川真司選手がイングランド・プレミアリーグの名門マンチェスターU で活躍し、長友佑都選手は、セリエA のインテルで安定したプレーを見せている。ロシアリーグから躍進を狙っている本田圭佑選手もそうですが、日本人選手もインターナショナルに活躍する時代、成功するのは自分をしっかり主張できる選手です。

技術があるだけでは、間違いなく埋もれてしまう。これは、ビジネスシーンでも言えることだと思います。

最後の最後は、貪欲に競争を勝ち抜こうとする気持ちが勝負を分ける。環境に恵まれないなかで輝きを放っている「なでしこジャパン」を見ると、ハングリーさがどれだけ重要か、よくわかるでしょう。


【プレッシャー世代】とは
最近、ネット界やビジネスシーン、学問の世界などで新世代が台頭し始めている、現在25歳から30歳(1982-1987年生まれ)の 世代。ゆとり世代と氷河期世代の間に位置。人気ブロガー“sugio”さんが2007年に命名。ネット上で生まれ、ネット上で話題となった。sugioさ ん曰く「’82 年生まれの北島康介さんのように、人生の大一番で実力をフルに発揮できる有名スポーツ選手が目についた。下のゆとり世代や上のポスト団塊ジュニア世代に比 べて、明るい中にも独特のピリっとした雰囲気を漂わせる方が多いように見受けられた。そこに彼らが過ごした時代性が反映されているのではないか、様々なプ レッシャーに耐えてきた世代なのではないかと考え命名した」とのこと。ここ一番で強さを発揮する、明るさの中に緊張感を秘めた世代。

若者世代がモノを買わないのはウソだった!データで見る「プレッシャー世代白書」
[ http://ure.pia.co.jp/articles/-/9702 ]
27歳の社会学者・古市憲寿が<プレッシャー世代>を分析!

[ http://ure.pia.co.jp/articles/-/9618 ]

いま人気の動画

     

人気記事ランキング