2.殺人予告の書き込みをした疑いで逮捕された男性が釈放。ウイルスが原因か

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121007/t10015573441000.htmlより
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今年の7月、大阪市のウェブサイトに無差別殺人を予告する書き込みをしたとして、一人の男性が逮捕されました。警察はIPアドレスから書き込みを行ったPCを特定し、その持ち主を逮捕したのですが、男性は「身に覚えがない」と一貫して容疑を否認していました。

ところが、その後の操作で、男性のPCが「iesys.exe」というウイルスに感染していたことが判明。このウイルスが遠隔操作を行い、男性のPCから犯罪予告を行ったことが明らかになりました。男性によれば、警察は取り調べで「IPアクセスという確証がある」「認めたら罪が軽くなる」といった言葉で自供を迫ったとのこと。また、聴取時にウイルス感染の可能性を伝えたにも関わらず、まったく聞き入れてもらえなかったといいます。同様の事件は三重でも発生しており、こちらも逮捕後に釈放されています。

警察のサイバー犯罪に対する理解の程度を考えると、今後もこういった事件が頻繁に起こると予想されます。きちんとウイルス対策をしていないと、一瞬で人生を奪われる可能性もあるのです。